Ryzen Threadripper 9000には3D V-Cacheモデルも登場? 4スタック積層の可能性も?

  • URLをコピーしました!
目次

Ryzen Threadripper 9000には3D V-Cacheモデルも登場? 4スタック積層の可能性も?

AMDは、サーバー・データセンター向けCPUであるEPYC GenoaをHEDTおよびワークステーション向けに転用したRyzen Threadripper 7000シリーズを2023年10月ごろに発表し、同年末に発売しました。ただ、ベースとなるEPYC Genoaには3D V-Cacheを搭載したEPYC Genoa-Xが存在する一方で、Threadripperには3D V-Cache搭載モデルはラインナップされていません。

しかし、最近登場したThreadripper対応マザーボードにて、3D V-Cacheに関する設定が見つかったことにより、2025年に登場が予定されているRyzen Threadripper 9000シリーズに3D V-Cache搭載モデルが投入される可能性が浮上しています。

ASUSのワークステーション向けマザーボードであるWRX90のマニュアルによると、「3D V-Cache」という項目が存在し、説明によるとX3Dの設定をオーバーライドし、3D V-Cacheを有効(Auto)、無効(Disable)のほかに、1スタック、2スタック、4スタックなどの追加オプションが用意されていることが発見されています。

現行のRyzen Threadripper 7000シリーズには3D V-Cacheを搭載するモデルが存在しないため、2025年に発売されるRyzen Threadripper 9000シリーズに3D V-Cache搭載モデルが用意される可能性があると言えそうです。

ただ、興味深いのは、1、2、4スタックのみ3D V-Cacheを使用するというオプションです。現行のEPYCでは3D V-Cacheモデルは12基のCCDと3D V-Cacheを搭載しているため、BIOS設定に存在するスタック数と一致していません。そのため、Ryzen Threadripper 9000X3Dや、そのベースとなるEPYC Turin-Xには、3D V-Cacheを垂直方向に複数枚積層する可能性もあります。

特に、Zen 5世代の3D V-Cacheでは、CCDの下に3D V-Cacheを搭載することで、CCDの放熱性を向上させており、技術的にも3D V-Cacheの積層は可能です。しかしながら、コストが大幅に上がることから、これらを採用する可能性はあまり高くないとも言われています。いずれにせよ、Ryzen Threadripper 9000シリーズには待望のRyzen Threadripper 9000X3Dシリーズが投入される可能性がありますが、ベースとなるsTR5ソケット用BIOSを単純に流用しただけという可能性も否定できないため、Ryzen Threadripper 9000シリーズに関して大きな変更が入るのか注目です。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメントする

目次