AMD Ryzen 9000X3D のベンチマーク結果がリーク。通常版より性能が高くなる?

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AMD Ryzen 9000X3D のベンチマーク結果がリーク。通常版より性能が高くなる?

AMDはすでに発売されているRyzen 9000 シリーズに対して、3D V-Cacheを追加した Ryzen 9000X3D シリーズを2024年11月から2025年初めに発売すると言われています。今回、この Ryzen 9000X3D の中で2024年11月に発売予定のRyzen 7 9800X3D と最上位モデルとなる Ryzen 9 9950X3D のCinebench R23ベンチマーク結果がリークされました。

リーカーのCodeCommando氏によると、16コアのRyzen 9000X3D (Ryzen 9 9950X3D) と見られるCPUのCinebench R23スコアは、シングルコアが2245ポイント、マルチコアが42375ポイントを記録しています。一方、8コア版(Ryzen 7 9800X3D)ではシングルコアが2145ポイント、マルチコアが23315ポイントほどのスコアを記録しているとのことです。

Cinebench R23シングルコアマルチコア
★ Ryzen 9 9950X3D224542375
Ryzen 9 9950X228741311
Ryzen 9 7950X194937959
Ryzen 9 7950X3D204736234
Core i9-14900K230136078
Core i7-14700K205334889
★ Ryzen 7 9800X3D214523315
Ryzen 7 9700X222420282
Ryzen 7 7700X199719575
Ryzen 7 7800X3D178918201
Ryzen 5 9600X218516634

3D V-Cacheを搭載するRyzenはキャッシュを積層にしている構造上、放熱性が悪く、通常版に比べて発熱を抑制するために動作クロックが低く設定されるという弱点がありました。そのため、Ryzen 7 9700Xに比べてRyzen 7 9800X3Dではシングルコアは10%、マルチコアは8%下回り、Ryzen 9 7950X3Dは通常版に比べてシングルコアは5%上回っていますが、マルチコアは5%下回るなど動作クロック低下に伴い性能が低くなる結果になっています。

一方で、Ryzen 9000X3Dはリークからも動作クロック向上に焦点が当てられていると言われていますが、実際にRyzen 7 9800X3Dでは通常版のRyzen 7 9700Xに対してシングルコアは3.5%、Ryzen 9 9950X3DはRyzen 9 9950Xに対して2%と若干劣っていますが、マルチコアでは前者は15%、後者は2.5%と通常版を上回る性能を発揮するなど、動作クロックの向上は事実である可能性が高い結果になっています。

Ryzenの3D V-Cacheシリーズはゲーミング性能に焦点を当てた製品で、これまではCinebench R23などのレンダリングタスクや動画エンコードなどの生産作業では、動作クロックが高い通常版の方が優れていると言われてきました。しかし、今回リークされたRyzen 9000X3Dの性能が事実であればゲーミング性能と生産作業の両立ができる万能なCPUになると言え、非常に魅力的な製品になると言えそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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