AMD Ryzen 9000シリーズが海外ですでに値下げ。あまり売れていない様子

AMD Ryzen 9000シリーズが海外ですでに値下げ。あまり売れていない可能性

AMDが発売を開始したRyzen 9000シリーズでは8月8日にミドルレンジのRyzen 5 9600XとRyzen 7 9700X、そして8月15日からはハイエンドのRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xの合計4モデルを発売しましたが、ゲーミングなどコンシューマー向け用途に焦点を当てたレビューではどのCPUも決して良い評価は得られていません。そのためなのか発売からまだ数週間しか経っていないRyzen 9000シリーズについて海外の量販店を中心にパーツを無料で付与するキャンペーンや製品自体の値下げなどが行われ始めているようです。

アメリカのB&H PhotoではRyzen 9シリーズの発売日である8月15日から既にRyzen 9 9900Xの値引きキャンペーンが行われていたとのことで、定価の$499に対して既に$50(8900円相当)の値引きが行われていたとのことです。このキャンペーンのお陰なのか現在はRyzen 9 9900Xは在庫なしになっていますが、発売日に新製品が値引きされる事例はかなり珍しいです。

アメリカの大手自作PC向けパーツ販売店のMicrocenterではRyzen 5 9600XおよびRyzen 7 9700Xを購入する際に、お得になるセット販売を始めており、Ryzen 5 9600Xでは定価である$280で$54.99相当のG.Skill製16GB DDR5-6000メモリーが1本付属されるセットが、Ryzen 7 9700Xでは定価の$360で$109.99相当のG.Skill製16GB DDR5-6000メモリーが2本付属されるセットが用意されるなど、実質値下げとも言える販売がおこなわれています。

ドイツのMindFactoryでは販売されている製品の販売台数が見れる珍しい量販店になっているのですが、Ryzen 9000シリーズについてはほとんど売れていない状況のようです。Ryzen 5/7発売から1週間が経過した第33週の間に販売された台数はRyzen 7 7800X3Dが680台、Ryzen 5 7600Xが130台売れる中で、Ryzen 7 9700Xはたったの30台、Ryzen 5 9600Xは10台とほとんど売れておらず、同じぐらいの売れ行きのCPUは旧世代のソケットAM4世代の中でも現在はあまり人気が無いRyzen 7 5800Xなどと同等レベルになっています。

日本ではそこそこ人気かも？

海外を中心にあまり人気がなさそうなRyzen 5 9600XとRyzen 7 9700Xですが日本ではそこそこ人気があるようで、一部量販店ではRyzen 5 9600XおよびRyzen 7 9700Xの在庫が無い状態になっています。ただ、すべての量販店で売り切れるほどの勢いはなく探せばどちらの製品もあるという状態であるためRyzen 5000やRyzen 7000シリーズの時ほど勢いがあるとは言えなさそうです。