発売早すぎた? Ryzen 9000シリーズの性能が発売当初より10%向上
AMDのRyzen 9000シリーズは、Ryzen 5 9600XとRyzen 7 9700Xが2024年8月8日に、Ryzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xが8月15日に発売されました。しかし、発売直後に公開されたレビューでは、先代のRyzen 7000シリーズに比べてゲーミング性能の向上が限定的で、値段が下がっているRyzen 7000シリーズと比較してコストパフォーマンスが非常に悪いとの評価が溢れ、発売後の売り上げはRyzen史上最悪とまで言われていました。
この低いゲーミング性能については、Windows 11やBIOSに問題があったり、発売を急ぎすぎたために最適化が不足していたことが原因とされ、批判も浴びていました。しかし、発売から2か月が経過し、不具合の大部分が修正されたRyzen 9000シリーズについて、ドイツのComputerBaseが再びゲーミングを中心にベンチマークを行った結果が登場しました。
Ryzen 9000シリーズ発売直後のレビューでは、各モデルが先代モデルに対して同等から数%の性能向上しか記録できておらず、最上位モデルのRyzen 9 9950XでさえIntelのCore i5-14600Kに劣る結果が記録されていました。しかし、最近実施されたベンチマークでは全体的に性能向上が見られ、Ryzen 9 9950Xは7%、それ以外のCPUは10%近くのゲーミング性能向上が見られ、Ryzen 5 9600Xを除く全てのCPUがCore i5-14600K以上の性能を達成し、Ryzen 9 9950XもCore i9-14900Kに迫る性能を発揮できるようになっているようです。
なお、このベンチマークではCPUの不具合修正のほかにゲーム自体のアップデートなど他の要因も絡んでいる可能性もあるため注意が必要ですが、まもなく発売されるArrow Lake-S世代のCore Ultra 200SシリーズのレビューでRyzen 9000シリーズのベンチマークも再び行われるため、Core Ultra 200Sシリーズの性能も注目ですが、Ryzen 9000シリーズも発売時より性能が上がっていることがより鮮明になる可能性があり、こちらも注目してみるといいかもしれません。
AMD Ryzen vs. Intel Core im Test: Gaming-Benchmarks mit Windows 11 24H2 & BIOS-Updates | ComputerBase
コメント