AMDの最新BIOSでRyzen 9000のCCD間レイテンシが半減。性能も5%ほど向上
AMDのRyzen 9000シリーズではWindows 11の最適化不足に加え、Ryzen 9系ではCCD間のレイテンシがRyzen 7000シリーズに比べて2倍に増えるなど性能を十分発揮できなくなるような不具合が多発していましたが、AMDが公開したAGESA 1.2.0.2 BIOSにてRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xで見られていたCCD間レイテンシが当初から半減し、性能も若干向上したことが明らかになりました。
AGESA 1.2.0.1 BIOSとAGESA 1.2.0.2 BIOSでCCD間レイテンシの計測を行ったユーザーによると、前者は180nsとなっていたところが、後者へアップデートすると75nsと半分以下にレイテンシが減ったとのことです。
この新しいAGESAを用いてファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークを実施したところ、50932ポイントから53072ポイントと約4%近いパフォーマンス向上が記録されたとのことです。また、Cinenbech R23などマルチコアをフル活用するベンチマークにおいても約1.5~2%ほどの性能向上が確認されています。
なお、このAGESA 1.2.0.2 BIOSはまだベータ版であるため、すぐにインストールすることは推奨されませんが、今後このAGESA BIOSを用いたベンチマークが色々なところから登場すると考えられるため、発売時はあまり良い評価を得られなかったRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xのパフォーマンスが発売当初からどれだけ伸びるのか注目です。
[Official] Zen 5 Owner’s Club (9600X / 9700X / 9900X / 9950X) | Overclock
https://www.overclock.net/threads/official-zen-5-owners-club-9600x-9700x-9900x-9950x.1811777/page-53
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