AMD Ryzen 8000GのPCIeレーンは最大8レーンに。一部モデルでは最大4レーンと少なめに
AMDでは2024年1月31日にノートPC向けに内蔵GPU性能が強化されたRyzen 7040/8040シリーズをベースとしたデスクトップ向けAPU、Ryzen 8000Gシリーズを発売しますが、このAPUについて購入時に少し注意を払う必要がある仕様が明らかになりました。それが対応するPCIeレーンの数です。
Ryzen 8000Gには合計3モデル存在し、上位モデルからRyzen 7 8700G、Ryzen 5 8600G、Ryzen 5 8500Gがあり上位2モデルについてはPhoenix 1と呼ばれるダイを、下位モデルはPhoenix 2と呼ばれるダイサイズを縮小したものが採用されています。
Ryzen 8000Gは共にノートPC向けがベースであるため、グラフィックカード接続などに使うPCIeのレーン数について通常のデスクトップ向けで用意されている16レーンに対してPhoenix 1を内蔵するモデルは最大8レーンに、Phoenix 2内臓モデルは最大4レーンに制限されてしまうようです。
ただし、PCIe Gen 4には対応しているため、x8レーン接続でもゲームなどの用途であればグラフィックカードが性能を最大限発揮できるだけの帯域幅はあると言えます。
GeForce RTX 4090はPCIe Gen4 x8相当の帯域幅を利用。PCIe Gen5は次世代でも不要? (gazlog.com)
と言うのも過去にGeForce RTX 4090をPCIe Gen 4 x8相当のPCIe Gen 3 x16で動作させたベンチマークなども存在していますが、結果的には4K解像度においても性能は2%しか変わらないという結果が出ています。
これはゲーム時のパフォーマンスであるため、VRAMとのやり取りが増え、帯域幅が重要になる生成AI用途での利用ではもしかしたらパフォーマンスに目立った影響が出るかもしれませんが少なくともゲーミングに特化するのであればPhoenix 1の最大8レーンでも特に問題ないと言えそうです。
また、Phoenix 2では最大4レーンとかなり制限されていますが、そもそもこのAPUを使ってゲームをする人はあまり居なさそうですのでこちらも無視しても良いかもしれません。
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