AMD Ryzen 7000無印のベンチマーク出現。Ryzen 9 7900はCore i9-12900KS並み

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AMDでは2023年1月10日に価格を抑えたRyzen 7000シリーズの無印モデルを発売しますが、今回1月10日に発売される無印モデル3モデルのGeekbenchベンチマークが出現しました。

目次

AMD Ryzen 9 7900、Ryzen 7 7700、Ryzen 5 7600のベンチマーク出現。

AMDでは2022年9月末にRyzen 9 7950X、Ryzen 9 7900X、Ryzen 7 7700X、Ryzen 5 7600Xの4モデルを発売しましたが、これらのモデルは動作クロックと性能が高められたXバリアントで価格も若干高めになっています。

そのため、コア数やキャッシュ容量などはそのままに動作クロックなど若干引き下げたRyzen 7000シリーズの無印モデル2023年1月10日発売で計画しています。

今回はこのRyzen 7000シリーズの無印モデルとして発売がされるRyzen 9 7900、Ryzen 7 7700、Ryzen 5 7600の3モデルのベンチマークが出現しました。

Ryzen 9 7900のベンチマーク結果はCore i9-12900KS並みに

  

Ryzen 9 7900は12コア24スレッド、キャッシュ容量は76MB(L2=12MB、L3=64MB)を搭載するCPUで、動作クロックはベースが3.6 GHz、最大ブースト時が5.4 GHzに設定されます。

このRyzen 9 7900のスコアはシングルコアが2235pt、マルチコアが19704ptを記録しています。

性能面ではシングルコアはCore i9-13900に近くシングルコアを重視するタスクにおいては非常に高いパフォーマンスを発揮できそうです。

マルチコアではRyzen 9 7900Xに比べると動作クロックが低い分、3.5%低いスコアとなっていますが、性能面ではCore i9-12900KSと同等と言える性能になっています。

このRyzen 9 7900の販売価格は$429に設定される予定で、日本円換算では約6.0万円で販売されると見られています。

Ryzen 7 7700のベンチマーク結果はCore i5-12600Kを10%超える性能

Ryzen 7 7700は8コア16スレッド、キャッシュ容量は40MB(L2=8MB、L3=32MB)搭載しており、動作クロックはベースが3.6 GHz、ブーストが5.3 GHzに設定されます。

性能面ではシングルコアが2074pt、マルチコアが14061ptを記録しており、シングルコアはCore i9-13900やCore i9-12900KS並み、マルチコアはCore i5-12600Kを9.2%上回る性能を記録しています。

このRyzen 7 7700の販売価格は$329に設定される予定で、日本円換算では約4.6万円で販売されると見られています。なお性能面で9%差があるもののCore i5-12600Kが4万円程度で販売されている事を鑑みるとあまり競争力が高いとは言えないです。

Ryzen 5 7600のベンチマーク結果はCore i5-12600K並み

Ryzen 5 7600は6コア12スレッド、キャッシュ容量は38MB(L2=6MB、L3=32MB)搭載しており、動作クロックはベースが3.8 GHz、ブーストが5.1 GHzに設定されます。

性能面ではシングルコアが2012pt、マルチコアが11326ptを記録しています。Ryzen 5 7600もシングルコアはCore i9-13900やCore i9-12900KSに近い性能となっています。

一方でマルチコアはCore i5-12600Kを2.5%下回る性能を記録していますがほぼ同等と言えるレベルには居ます。また、上位モデルであるRyzen 5 7600Xとの差は1%以内となっています。

このRyzen 5 7600の販売価格は$229、日本円では約3.2万円での販売が見込まれています。性能面では4万円するCore i5-12600Kに近いため競争力はかなり高いと言えそうです。ただ、Core i5-12600Kに近い性能のCore i5-13400などが3万円中盤ぐらいで発売されるとRyzen 5 7600のアドバンテージはほぼ消えてしまいます。

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競争力の面ではRyzen 9 7900ではCore i9-12900KSやCore i7-13700Kにも近い性能が発揮されているなどしているため、ゲームなどタスクによってはより高いパフォーマンスが期待できそうです。また価格面でもCore i7-13700Kなど性能面で近いCPUよりも廉価で販売されているため比較的人気のあるモデルとなるかもしれません。

一方で、Ryzen 7 7700やRyzen 5 7600などミドルレンジモデルについてはIntelの第12世代や2023年1月に発売される第13世代製品のほうが価格も近い上にパフォーマンスも上に位置すると見られています。

 

個人的にRyzen 9 7900は競争力がありそうですが、それ以外は正直微妙な感じになっています。価格もそこまで安いわけでもなく、マザーボードの価格まで含めてしまうとコストパフォーマンス重視となるとIntelの第12世代や販売価格次第ですが、第13世代を選ぶという人が多くなりそうです。

ただ、AMDとしてはコストパフォーマンス重視のモデルよりゲーミング時のパフォーマンスに焦点を当てたRyzen 9 7950X3DやRyzen 9 7900X3D、Ryzen 7 7800X3Dなどを主力に構えると見られていますので、コスパ重視のRyzen 7000無印についてはあまり積極的に売ろうとは思っていないかもしれませんね。

サプライズでマザーボード価格が安くなればRyzen 9 7900やRyzen 5 7600については売れそうですがね。


 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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