AMDがRDNA 3を内蔵するRyzen 7000GシリーズAPUを近々発表へ。新しいAM5用AGESAで対応している事が判明
AMDではノートPC向けにZen 4とRDNA 3を組み合わせたAPUであるRyzen 7040シリーズを投入しており、ノートPCのみならずASUSのROG Allyなどハンドヘルドゲーミングデバイスなどでも採用されています。このRyzen 7040シリーズはRDNA 3アーキテクチャーで設計されたGPUを内蔵し、Compute Unitは最大12基備えることでValorantはもちろんのこと、Apex Legendsなどそこそこ重いゲームも低い解像度であれば十分プレイ可能な性能を持っています。
そんなRyzen 7040シリーズですが、まもなくこのAPUがデスクトップ向けCPUとして投入される可能性が出ています。
AMDではソケットAM5マザーボード向けに2023年10月2日ごろから新しいAGESA BIOSである1.0.8.0がASUS製マザーボードでリリースされている事が明らかになっているのですが、このAGESAのパッチノートには『まもなく登場する新しいAPUへの対応』と記載がされています。
AMDのデスクトップ向けRyzen 7000シリーズではRyzen 7500Fを除くすべてのモデルにはRDNA 2 GPUを内蔵しており厳密にはすべてのモデルがAPUと言えるのですが、Ryzen 7000X3Dなどが登場する前のパッチノートでは『CPU』と記載がされていたためこのAPUと言うのはデスクトップ向けに開発されたCPUではないものと考えられています。
なお、Ryzen 7000GシリーズについてはCPU側は最大8コア、GPU側は最大12コア構成となり消費電力は最大65Wに設定されると見られています。性能面においてはCPU性能は高く、GPUも1080p程度の解像度であれば一部の超重いタイトル以外であれば動作です。そのため、例えば最初はAPUだけ購入し、その後に金銭的に余裕が出てきたらディスクリートGPUを追加などステップアップしてPCを組むなど自由度を高める事ができます。
また、一部マザーボードにおいてはCPUおよびGPUのオーバークロックも可能になっていると考えられるため、GPUをオーバークロックする事で内蔵グラフィックスだけでそこそこゲームを楽しめるPCの構築が可能になると考えられます。
このRyzen 7000Gシリーズについては発売時期などは明らかにされていませんが、2023年10月19日にRyzen Threadripper ProやRadeon RX 7900Mなどが発表される予定であるため、この時期に併せてRyzen 7000Gシリーズも発表される可能性があります。なお、過去にRyzen 5000GなどはOEM向けでのみ発売となっていましたので、今回もその可能性もあります。しかし、Ryzen 7000Gに対する期待は高い事やIntelもArrow Lakeで内蔵GPUを強化したCPUをデスクトップ向けで供給する計画とされているため、自作PCパーツとしての登場する可能性はそこそこ高いと言えそうです。
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