AMD Ryzen 7000Gのサポートが8月登場のAMD AGESA BIOSで盛り込まれる模様。発売も近い時期に?
AMDでは2022年にソケットAM5向けにZen 4搭載のRyzen 7000シリーズを、そして2023年には3D V-Cacheを追加したRyzen 7000X3Dを発売しており、このAM5対応CPUのラインアップの強化に取り組んでいますが、近い内にノートPC向けにZen 4とRDNA 3を内蔵したAPUである『Phoenix』をデスクトップ向けに転用したRyzen 7000Gシリーズが登場する可能性があるようです。
Next AGESA ComboPI for AM5
— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) July 7, 2023
1. 1090
2. Late august
3. Support both Raphael and Phoenix
最近ではRyzen 5 5600X3Dのリークなどをしていたchi11eddog氏によると、AMDでは8月にAGESA 1.0.0.9 BIOSファームウェアをリリースする計画とのことです。このBIOSアップデートには48および96GBのメモリーに対する互換性が確保された他に、メモリーオーバークロックであるEXPOを有効にするとSoC電圧が過剰に供給され、マザーボードやCPUが焼損する不具合を抜本的に解決するなど致命的な不具合の解消も盛り込まれた内容になっています。
そして、最も大きな変更としてRyzen 7000G Phoenix APUへのサポートも追加されます。
このデスクトップ向けに登場するRyzen 7000G Phoenix APUについてはまだ詳細仕様に関するリークなどは出ていませんが、最上位モデルに関してはノートPC向けに採用されているRyzen 9 7940HSをベースとしていると見られ、TDPについてはデスクトップ向けとして65Wに設定されると考えられます。CPU側は8コア16スレッド構成となり、内蔵GPU側はRDNA 3ベースのCompute Unitを12基搭載する事で、Valorantであれば快適に、Apex Legendsであれば設定を落とせばプレイできる程度の性能は出せるものと見られています。また、過去のRyzen 5000Gなどで見られたようなGPUのオーバーくロッキングも期待できるため、低コストでゲーミングPCを組み立てたい消費者にとっては最適な選択肢となりそうなモデルになっています。
このRyzen 7000G対応を盛り込んだBIOSのリリース時期が8月末頃という事で、9月または10月にはPhoenix APUをデスクトップ向けに転用したRyzen 7000Gについて発表または発売が行われる可能性がありそうです。
個人的に、内蔵GPUだけでは後々貯金してディスクリートGPUを買うなど金銭的な制約がある場合には特にこのRyzen 7000Gは良さそうですが、少し心配なのがOEM向け専用になる事ですが、ここはAMDの賢明な判断を期待したい所ですね・・・
コメント
コメント一覧 (1件)
寝室使用の低騒音機のために期待しています