Ryzen 7 9800X3DのGeekbenchベンチマークが登場。先代より22%の性能向上を記録
AMDはまもなくRyzen 7 9800X3Dの正式発表を行うと見られており、既に何度かゲーミングや性能に関するリーク情報が登場していますが、今回Ryzen 7 9800X3Dを用いて実施されたGeekbench 6のベンチマーク結果が発表されました。
Ryzen 7 9800X3Dは8コア16スレッドのCPUで、今回のベンチマークではBIOSTAR X870E VALKYRIEに24GBのDDR5メモリを2枚搭載し、8000MT/sで動作させた状態で計測が行われています。
そんなRyzen 7 9800X3Dは、最大ブーストクロックとされていた5.2 GHzを僅かに超える最大5.26 GHzで動作し、シングルコアは3295ポイント、マルチコアは18560ポイントを記録しています。
CPU | シングルコア | マルチコア |
---|---|---|
Core Ultra 9 285K | 3445 | 23116 |
Ryzen 9 9950X | 3359 | 20550 |
Ryzen 7 9800X3D | 3295 | 18560 |
Ryzen 7 9700X | 3350 | 16500 |
Ryzen 7 7800X3D | 2725 | 15154 |
スコアは先代のRyzen 7 7800X3Dに対して、Zen 5アーキテクチャへの変更や動作クロックの向上により、シングルコアで21%、マルチコアで22%の性能向上が見られており、AMDの公式発表予定の資料に記載されている18%を上回る結果となっています。
また、Ryzen 7 9800X3Dのベースとなる8コアのRyzen 7 9700Xに対して、シングルコアでは最大ブーストクロックが5.5 GHzから5.2 GHzに下がっていることもあり、1.5%ほど劣る結果となっています。しかし、マルチコアではTDPが65Wから120Wに向上していることもあり、性能は12.5%上回るなど、同じZen 5を8コア搭載するCPUでありながら、大きく異なる性能を記録しています。
Ryzen 7 9800X3Dは公式のマーケティング資料において、Ryzen 7 7800X3Dに対してゲーミングでは平均で最大8%、レンダリングやエンコードなどのマルチコア処理では平均15%の性能向上が想定されていると記載されています。しかし、ワークロードによってこの伸び率は異なるため、今回のGeekbench 6では先代モデルに対して20%程度の性能向上が記録されているものの、過度な期待は禁物と言えそうです。
BIOSTAR Group X870E VALKYRIE (AMD Ryzen 7 9800X3D ) | Geekbench 6
コメント
コメント一覧 (1件)
まだだ実ゲーム性能比較するまで踊らせるんじゃない