Ryzen 7 9800X3D の全スペックが判明。手動OC対応と動作温度が95℃まで向上

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Ryzen 7 9800X3D の全スペックが判明。手動OC対応と動作温度が95℃まで向上

AMDはZen 5に3D V-Cacheを組み合わせたRyzen 9000X3Dシリーズ第一弾として、Ryzen 7 9800X3Dを2024年11月7日に発売する予定です。発売まで残り1週間近くとなったRyzen 7 9800X3Dに関するほぼ全てのスペック情報が、ドイツの価格比較サイトに掲載されていることが判明しました。

Ryzen 7 9800X3Dの詳細スペックが掲載されたのは、ドイツの価格比較サイトGeizhalsです。

スペック情報によると、動作クロックはリーク情報通り、ベースが4.7 GHz、ブーストクロックが最大5.2 GHzで動作します。これはRyzen 7 7800X3Dと比較して、前者が500 MHz、後者が200 MHzの向上を記録していますが、TDPは据え置きの120Wです。

また、Ryzen 7 7800X3Dに対する大きな変化は、CPUの動作クロックを設定できる倍率変更の可否です。この項目を指す「Free Multiplier」は、Ryzen 7 7800X3DまではNoでした。しかし、Ryzen 7 9800X3DからはYesに変更され、PBOを使わずにユーザーが自由に動作クロックを調整できるようになり、手動オーバークロックが可能となります。

この倍率変更への対応は、Ryzen 7 9800X3Dを含む全てのRyzen 9000X3Dシリーズが対応しています。これは、3D V-Cacheの構造が従来のCCDの上に3D V-Cacheを配置する構造から、3D V-Cacheの上にCCDを配置する構造へ変更されたためです。実際にこの構造変更により、CPUの最大動作温度であるTjmaxはRyzen 7 7800X3Dまでは89℃でしたが、Ryzen 7 9800X3Dでは95℃に向上し、非3D V-Cache CPUと同じ温度まで動作が保証されるようになりました。

Ryzen 7 9800X3Dは、公式のマーケティング資料でRyzen 7 7800X3Dに対してゲーミング性能が最大10%、マルチコアタスクが15%ほど向上すると記載されています。これはあくまで定格動作時の話であり、PBO有効化や手動オーバークロックを行えば、さらに性能を引き上げることが可能です。

Ryzen 9000シリーズやIntel Core Ultra 200S (Arrow Lake-S)がゲーミング性能で消費者の期待を下回っていたことを考えると、このRyzen 7 9800X3Dには期待が集まっています。しかし、消費者の期待に応えられるのか注目が集まります。

ソース

AMD Ryzen 7 9800X3D 8C/16T 4.70-5.20GHz tray | Geizhals

https://geizhals.eu/amd-ryzen-7-9800x3d-100-000001084-a3336050.html

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