AMDではゲーミング性能を大幅に強化した3D V-Cache搭載のミドルレンジCPU、Ryzen 7 7800X3Dを海外では2023年4月6日から、日本では2023年4月14日11:00から発売を開始します。今回はこのRyzen 7 7800X3Dの仕様情報やベンチマーク結果など性能、そして予約販売や当日在庫について紹介します。
予約・在庫情報(仕様情報はスクロールしてください)
4/15 11:00 | 在庫状況更新。パソコン工房のみ在庫あり
4/14 11:00 | Ryzen 7 7800X3D販売開始。価格は税込み71,800円
パソコン工房 | TSUKUMO | ソフマップ | Ark | ドスパラ | |
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Ryzen 7 7800X3D | 在庫あり | 在庫なし | 在庫なし | 在庫なし | 在庫あり |
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補足 | 特設サイトあり | 特設サイトあり | 特設サイトあり | ー | ー |
Ryzen 9 7950X3DとRyzen 9 7900X3Dでは初回在庫が数個だけという状況でしたが、Ryzen 7 7800X3Dについては多少は入荷数が多くなると予測されています。
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ただし、海外では非常に売れ行きが好調であることから初回在庫については多くあっても売り切れになる可能性はありそうです。
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AMD Ryzen 7 7800X3Dの価格
Ryzen 7 7800X3Dの価格は以下の通りになっています。
価格 | |
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Ryzen 7 7800X3D | 71,800円 |
Ryzen 7 7800X3Dの価格は税込み71,800円に設定がされています。Ryzen 7 7700Xが4.3万円前後で販売されている事を考えると価格は大きく跳ね上がっていますが、ゲーミング時の性能は8万円で販売されているCore i9-13900Kを超えており、コストパフォーマンス面では悪くないと言えます。
Ryzen 7 7800X3Dの仕様
Ryzen 7 7800X3Dは2022年に発売開始されたRyzen 7 5800X3Dの後継モデルでCCDを1基のみ搭載した8コア16スレッド構成になっています。キャッシュ容量はL2キャッシュ8MBに加え、L3キャッシュにはCCDに32MB+V-Cache 64MBを搭載する事でCPU全体で合計104MBのキャッシュ容量を持っています。
動作クロックはベースは4.2 GHzに設定され、ブーストクロックは最大5.0 GHzに設定されています。この設定は3D V-Cache化によってRyzen 7 7700Xに比べると400 MHz低い値になっています。
このRyzen 7 7800X3DもTDPは120WとなっておりRyzen 7 7700Xに比べると15W高いTDPが設定されています。ただ、後述のゲーミング性能で記載がある通り実際に120Wも使う場面はほとんどなく、ゲーム時に限ると49W程度の消費電力になっています。
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なお、TDP 120Wに設定されるため間もなく発売されるAMDのエントリーマザーボード『A620』では標準的な仕様の場合は電力供給が足りずRyzen 7 7800X3Dのコアをすべて使う状況下ではパフォーマンスが低下する可能性があるため組み合わせる際は注意が必要となります。
Ryzen 7 7800X3Dのゲーミング性能
性能はCore i9-13900KやRyzen 9 7950X3Dでさえ超える事に・・・
TechPowerUPがまとめたレビューではRyzen 7 7800X3DはIntelのCore i9-13900KやRyzen 9 7950X3Dに対してゲーミング時の性能は5%以上上回る結果になっています。
ゲーム個別でのフレームレートを見ると、Ryzen 7 7800X3DではCore i9-13900KやRyzen 9 7950X3Dでさえも超える性能を発揮する場合があり、ゲームによっては8%以上上回る場合があります。
性能的にはRyzen 9 7950X3Dの性能を超える場面が多いため、Ryzen 9 7950X3Dなどで用いられているゲーム時は3D V-Cache側のCCDを使うという制御が最適化されておらず、結果的にシンプルに動作するRyzen 7 7800X3Dの方が高いパフォーマンスを発揮するという事になっています。
ゲームの平均FPSは重要ですが、カクツキを感じる最小FPSの値も快適にゲームプレイをするには重要です。そんな最小FPSですが、Ryzen 7 7800X3Dでは標準状態でRyzen 9 7950X3DやCore i9-13900Kを5.5%上回っておりよりカクツキが感じられにくくなっています。
ゲーム時の消費電力に関してはRyzen 7 7800X3Dではたったの49Wと非常に低い消費電力量になっています。Ryzen 9 7950X3Dでも片側のCCDを無効化する関係から消費電力は56Wと低かったのですがこれをも下回る値になっています。
低い消費電力であるものの、上述のゲーム時のパフォーマンスでは1位を記録していたRyzen 7 7800X3Dですが、電力効率は他のCPUを圧倒する性能になっています。ゲーム時の電力効率を示す1W辺りのフレーム数は5.16FPSとなっており、Ryzen 9 7950X3Dを19%上回り、Core i9-13900Kに対しては3倍近い効率になっています。また、Intel製CPUの中で最も効率が良いCore i5-13400Fに対しても21%上回るなど圧倒的な電力効率を持つCPUになっています。
LinusTechTipsではこの電力効率についてRyzen 7 7800X3Dが相当優れているためライフスパン全体で見ると無視できないぐらいの差額が生じると説明しています。カリフォルニア州の電気代1kw/h辺り35円*で2時間のゲーム、1時間のCPUフルロードの作業を5年間行った前提で計算をするとRyzen 7 7800X3Dは5年で9991円の電気代がかかりますが、Core i5-13600Kでは19,243円、Ryzen 7 7700Xでは15,484円となっており、Ryzen 7 7800X3Dではゲームで快適にプレイが可能でありながら、トータルコストは最大1万円以上安くなる計算になります。もちろんこれよりもゲームプレイ時間が短ければ差は小さくなりますが、1日平均3時間以上プレイするなどであればこの差は広がるばかりとなります。
*1ドル=132円で計算。
Ryzen 7000X3D対応マザーボード徐々に値下がり。最安値は2.5万円から
Ryzen 7000シリーズ最大のネックは対応するAMD 600シリーズマザーボードが高価であったことですが、発売から既に数ヶ月が経過している事もあり、徐々に値下がりしてきています。
コメント
コメント一覧 (1件)
A620マザーが同時発売だったら良かったんですが、メーカーによって遅れているみたいですね。
海外だと7800X3DとA620マザー($85~$99)がセットで売れているみたいですが、
日本はまずA620マザーが出揃わないと厳しいです。
今年の6月から電気代が更に30%値上げで、今後も段階的に値上げするようなので、
余計な機能を盛ったマザーは消費電力が多いのでいらないという人も多いでしょうからね。