Ryzen 7 7800X3D が81,800円に大幅値上げ。競合不在と Ryzen 7 9800X3D 発売に向けた動き?
AMDはRyzen 7 9800X3Dを正式発表し、2024年11月7日に北米では$479で、Ryzen 7 7800X3Dに対して$30値上げして発売することを明らかにしましたが、日本での発売日および販売価格についてはまだ明らかにされていません。
ただし、Ryzen 7 9800X3Dの正式発表を前に、AMDは先代モデルであるRyzen 7 7800X3Dなどの旧型3D V-Cache CPUを一斉に値上げしたようです。
Ryzen 7 7800X3Dの発売時の販売価格は71,800円でしたが、ご祝儀価格と言われることもあり、すぐに値下がりし、2024年3月には5万円を切る価格で販売されていました。その後、円安が大幅に進行したことで値上がりに転じましたが、それでも5~6万円の販売価格で推移しており、発売時の71,800円を超えることはありませんでした。
Ryzen 9000シリーズが発売された8月頃から、同CPUが期待外れの性能だったことからRyzen 7 7800X3Dが再び人気となり、10月中旬には7.2万円程度で販売されていました。
そして、Ryzen 7 9800X3Dが正式発表された10月31日の前日である10月30日を境に、Ryzen 7 7800X3Dはさらに値上げされ、最安値で78,950円、ソフマップやJoshinなど定価で販売している店舗では81,800円と、発売時の価格から1万円の値上げが実施されたようです。
競合不在でやりたい放題? Ryzen 7 7800X3Dに逃げられないようにする意図も
2024年11月7日に発売されるRyzen 7 9800X3Dの日本での販売価格はまだ明らかにされていませんが、直近のAMD製CPUの販売価格に設定される為替レートを考慮すると、85,800~88,800円程度になると考えられます。これはRyzen 7 7800X3Dの値上がり前の実売価格に対して1万円以上高価であり、性能差を考えると多くのユーザーはRyzen 7 7800X3Dを選ぶことが予想されます。
しかし、AMDにとって懸念だったIntelのCore Ultra 200Sシリーズのゲーミング性能が低いことが明らかになったことで、ゲーミング性能においてはしばらくの間、AMDが一強になることが確実です。そのため、AMDではRyzen 7 9800X3Dに対してRyzen 7 7800X3Dの価格を値上げすることで旧世代CPUに人気が集中しないようにする意図もあるほか、値上げしても競合不在であるため、売行きが大きく落ち込むことはないと強気になっていると言えそうです。
値上げしても売れるなら値上げするというのは商売である以上仕方がなく、批判することもできません。ただ、競合がいない状況は消費者にとって如何に良くないかを、このRyzen 7 7800X3Dの値上げを見ると、早速実感することになりそうです。
Ryzen 7 7800X3D BOX | 価格.com
コメント
コメント一覧 (2件)
コンシューマーゲーミング事業はNvidiaに大差がついてるくせになぁ・・・・
こういう取れるところでとっとこうみたいな方針は買う気が失せますね・・・
日本の政治も日本価格も不正だらけ
アスク税みたいな悪しき風習がはびこってる
アメリカはもっと安いのに円安換算でも高い