Ryzen 7 7800X3D が7万円にまで値下がり。Ryzen 7 9800X3Dの品薄は続く
AMDが2023年に発売したZen 4アーキテクチャーに3D V-Cacheを搭載するRyzen 7 7800X3Dは旧世代CPUではあるものの、ゲーミング性能は現在販売されているコンシューマー向けCPUとしては上位に位置しています。ただ、このRyzen 7 7800X3Dについては新製品であるRyzen 7 9800X3Dの発売と共に品薄に陥り、2024年終わりから2025年初め頃までは8万円を超える高値で販売されていましたが、供給状況の改善から2025年5月時点では正規代理店品でも約7万円にまで下落し始めていることが確認されています。ただ、その一方で多くの人にとって本命とも言えるRyzen 7 9800X3Dは長らく供給が途絶えている状況も明らかになっています。


Ryzen 7 7800X3Dの価格推移は2024年5月頃までは正規品は6万円台で販売されていましたが、為替レートの変動やRyzen 7 9800X3D発売に向けた供給調整なのか徐々に値段は上がり、2024年12月から2月末までは正規代理店品は81,800円に値上げされていました。しかし、2025年3月には75,800円に値下げされ、2025年5月4日現在は71,970円にまで値下げが行われています。
CPU | FPSあたりのコスト | 平均FPS | 価格(正規品) |
---|---|---|---|
Ryzen 7 9800X3D | 469.7円 | 199.7 | 93,800円 |
Ryzen 7 7800X3D | 372.7円 | 193.1 | 71,970円 |
Core i9-14900K | 413.2円 | 186.3 | 76,970円 |
Ryzen 7 7800X3DはZen 4アーキテクチャーを搭載した製品と言うことで旧世代品にはなりますが、ゲーミング性能に焦点を当てれば性能はかなり高く、今回の値下がりによりコストパフォーマンスはRyzen 7 9800X3Dに比べて20%ほど優れていることになります。そのため、もしコストパフォーマンスを優先したゲーミングPCの構成を考えているのであれば、入手性を含めてRyzen 7 7800X3Dは検討してみてもいいかもしれません。
なお、非常に人気で品薄が続いているRyzen 7 9800X3Dですが、こちらは実店舗でゲリラ的に販売されていることもあるようですが、オンラインストア上では在庫切れが続いている状態が長らく続いています。

一応、ドスパラでは並行輸入品の販売が行われていますが、保証期間が通常の3年から6か月と短くなっており万が一不具合が起きた際の金銭的なダメージが非常に大きいと言うリスクがあります。そのため、購入するのであれば正規代理店品が推奨されますが、現状Ryzen 7 9800X3Dは海外でも品薄状態が続いておりいつ購入できるかもわかりませんので、性能が高くコスパも良いRyzen 7 7800X3Dを検討してみる価値は十分あると言えそうです。
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