AMD Ryzen 7 7700Xの複数ベンチマーク出現。シングルコアはRyzen 9 7950並み

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AMDでは9月27日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズCPUを発売予定としていますが、今回この中でハイエンドモデルとなるRyzen 7 7700XのCPU-ZとGeekbenchベンチマーク結果が出現しました。

目次

ハイエンドモデルのRyzen 7 7700X

AMDでは2022年8月30日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズの発表を実施、IPCはRyzen 5000シリーズに対して13%向上させ、動作クロックの向上によりシングルコア性能はトータルで最大29%ほど向上するとの事です。

そんなRyzen 7000シリーズですが、この中でハイエンドモデルとなるRyzen 7 7700XのCPU-ZとGeekbenchベンチマークが出現しました。

Ryzen 7 7700Xは8コア16スレッドを搭載し、動作クロックはベースが4.5 GHz、ブースト時は5.4 GHzとなりTDPは105Wに設定がされる見込みです。

Ryzen 7 7700XのCPU-ZのシングルコアはRyzen 9 7950X並みの性能に

CPU-ZベンチマークはGIGABYTE X670E AORUS Masterと呼ばれるハイエンドマザーボードでメモリーはDDR5-6400の速度でベンチマークが計測されています。

CPU-Zベンチマークの結果についてはシングルコアは774pt、マルチコアは8381ptとなっています。

ベンチマーク時の温度状況ですが懸念されていた90℃超えとなる状況にはなっておらず、72℃前後で動作しており、ブーストクロックも最大5.4 GHzと仕様通りで動作しています。

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Ryzen 7 7700Xは現行のRyzen 7 5800Xに対してシングルコアは20%向上しており、マルチコアに関しては27%と大幅な向上が記録されています。また、シングルコアについてはRyzen 7 7700Xと最上位モデルのRyzen 9 7950Xとの差は1.7%とほとんど差が無い性能となっています。

Intel製CPUと比べるとシングルコアはCore i5-12600KやCore i7-12700Kに等しいスコアとなっています。ただ、マルチコアに関してはCore i5-12600Kに対して16%ほど上回っていますが、Core i7-12700KやCore i5-13600Kに対しては約18%、Core i7-13700Kに対しては51%劣る結果となっています。マルチコアスコアに関してはIntelのAlder Lake-SやRaptor Lake-Sに対してコア数が劣るRyzen 7 7700Xは厳しい結果となっています。

GeekbenchではRyzen 7 7700XはCore i9-13900Kに迫る。マルチコアはCore i7-12700K並みに

Ryzen 7 7700XのベンチマークについてはCPU-Zの他にGeekbench5の結果も出現しています。GeekbenchベンチマークはマザーボードはASUS ROG Crosshair X670E HERO、メモリーにはDDR5を64GB搭載された状態で計測が行われています。

Geekbench5のベンチマークの結果についてはシングルコアは2209pt、マルチコアは14459ptとなっています。

ベンチマーク時の動作クロックはブースト時が5.5 GHzと仕様より0.1 GHz高く動作しているようです。

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GeekbenchにおいてはRyzen 7 7700Xは現行のRyzen 7 5800Xに対してシングルコアは32%向上しており、マルチコアに関しては27%の向上が記録されています。また、シングルコアについてはGeekbenchでもRyzen 7 7700Xと最上位モデルのRyzen 9 7950Xとの差は無い結果になっています。

Intel製CPUと比べるとシングルコアはCore i9-13900Kには5%劣るものの、Core i9-13900やCore i9-12900KSを5~6%上回る性能を発揮しており非常に高いパフォーマンスとなっています。

マルチコアに関してはCPU-Zの結果と同じくコア数の差があるため、Core i7-13700Kに対しては37%、Core i5-13600Kに対しては11%劣る結果にはなっていますが、Core i7-12700Kとは同等、Core i5-12600Kに対しては4%上回るなどコア数の差を各コアの性能で埋めている場面もあるようです。

Ryzen 7 7700Xを含め、Ryzen 7000シリーズは9月27日に発売が予定されています。

 

Ryzen 7 7700Xではコア数の差からCore i7-13700KやCore i5-13600Kに対して絶対的な性能では劣る可能性が高いと言えそうですが、シングルコア性能はCore i9-13900Kに迫る場面もありコア性能自体は高いと言えそうです。

Ryzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xを買うユーザーのほとんどはゲームメインで使うと考えられますが、最近登場している最新ゲームでさえも8コア以上をフルで使う場面は少なく1コアから4コア程度の少ないコアしか使っていない場面が多いです。そんな状況下では各コア性能が高いRyzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xの方が有利に働くため、実際のゲーミングパフォーマンスがどんなものなのか早く見て見たい所です。

個人的に、消費電力面でもRyzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xの方が低そうですのでゲームメインで動画レンダリングなどあまりしないのであれば絶対的な性能は低くてもRyzen 7 7700Xはアリなのでは無いかと考えています。

 

PS5も6000円値上げされますので、Amazonで買えるかは分かりませんが、欲しい人は早めにエントリーする事がオススメです。

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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