現在発売中のRyzen 5000シリーズのすべては、末尾に『X』が付いた高性能モデルとなっていますが、少し性能が落とした『無印』モデルが用意される予定となっています。今回、その無印モデルのクロック速度など、仕様について少し明らかになりました。
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OEM向けのみで販売されるRyzen 5000無印モデル
AMDの1世代前のRyzenであるRyzen 3000シリーズでは、性能を少し下げた代わりに価格帯が安いRyzenの無印モデルですが発売されており、手ごろな価格帯であったことから人気モデルとなっていました。現行のRyzen 5000シリーズでも同じく性能を少し下げ、価格を下げた無印モデルが登場する見込みですが、一般販売はされずにOEMにのみ販売される事が見込まれています。そんな、Ryzen 5000の無印モデルですが、CPU関連のリークで定評のあるMomomo_US氏によって少しだけ仕様が判明しました。
無印版Ryzen 5000シリーズとAPU搭載 5000Gシリーズが近々登場
キャッシュとブーストクロックが少し減少
— 188号 (@momomo_us) January 9, 2021
Momomo_US氏がTwitter上にアップロードした画像では、Ryzen 9 5900では12コア、70MBのL2+L3キャッシュで最大ブーストクロックが4.7GHz、Ryzen 7 5800では8コア、36MBのL2+L3キャッシュで最大ブーストコアが4.6GHzと記載されています。
Ryzen 9 5900をRyzen 9 5900Xと比べるとL2+L3キャッシュ合計は6MB減少、最大ブーストクロックは0.1GHzほど落ちています。また、Ryzen 7 5800をRyzen 7 5800Xと比べると、L2+L3キャッシュは4MB減少、最大ブーストクロックはこちらも0.1GHz落とされています。
Ryzen 9 5900やRyzen 7 5800などの無印モデルの仕様を見ている限り、ベンチマークでは少し差が出そうな仕様違いはあるものの、ゲームやレンダリングなどをする際には大きな差として体感できるほどの違いを感じられるとは言えないと考えられます。今回、この無印モデルは一般向けに販売されない見通しですが、$50ほど安い事から売り上げ比率が大きく偏る事を懸念しての対応だと考えられます。ただし、バルク品として一部の国では販売される可能性があります。ちなみに、日本ではOEM向けにしかないはずのデスクトップ向け4000Gシリーズが一般販売されていましたので可能性はあります。
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