Ryzen 5 9600X3D がドライバー情報に出現。ミドルレンジ向けとして秋に発売へ
AMDは2024年11月にZen 5アーキテクチャーに3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 9800X3Dを発売し、2025年には上位モデルのRyzen 9 9950X3DやRyzen 9 9900X3Dを発売しています。ただ、これらのモデルに加えて当初はミドルレンジモデルのRyzen 5 9600X3Dの発売も計画していたようですが、このモデルに関しては2024年9月終わりに「計画されていた」と言うリーク情報を境に情報は一切出ていない状態になっていました。
しかし、どうやらAMDはこのRyzen 5 9600X3Dについて依然として発売を計画しているようで、システムインテグレータ(SI)向けのRadeonドライバーにてRyzen 5 9600X3Dに関する記載がされていることが明らかになりました。

SI向けドライバーには未発表のRyzen 5 9600X3Dのほかに、Ryzen 5 9600やRyzen PROシリーズも記載されていることからこれらのCPUも近いうちに発売が行われると見られています。
The majority of them started shipping as early March If I am remembering correctly.
— MelodicWarrior (@MelodicWarrior1) June 20, 2025
As of right now only the Ryzen 5 9600 is currently available in certain regions with System Integrators.
As for the Ryzen 5 9600X3D, that might hit the DIY between end of Q3 beginning of Q4.
Ryzen 5 9600については既に一部の地域のSI向けには供給がされているようですが、Ryzen 5 9600X3Dについても最初の時点では同様にSI向け限定になるようです。しかし、リークによると2025年第3四半期の終わりから第4四半期の始まりの間でコンシューマー向けにも販売開始される可能性があるとのことです。ただ、先代のRyzen 5 7600X3Dは北米のMicocenterやドイツのMindfactory限定での発売になっていたのですが、Ryzen 5 9600X3Dも同様の対応が取られるのか、制約なく一般販売されるのかは不明です。
Ryzen 5 9600X3Dのスペックなどはあまり明らかにされていませんが、Ryzen 5シリーズと言うことでCPUは6コア12スレッド構成となる一方で、キャッシュ容量はL2+L3+3D V-Cache合わせて102MBになると見られています。また、動作クロックも3D V-Cache構造の見直しによりRyzen 5 9600X並みの高クロックを維持できると考えられるため、先代のRyzen 5 7600X3Dを大きく上回ると予想されておりミドルレンジ向けとして人気のCore i5-14600Kやまもなく登場すると噂されるBartlett Lake-Sのミドルレンジモデルに対抗できるモデルとして注目度の高いCPUとなりそうで、日本でも販売されることに期待がかかります。
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