Ryzen 7 5800X3D が生産終了? エントリー向けは Ryzen 7 5700X3D が主力モデルに
AMDのRyzen 7 5800X3Dは初の3D V-Cache CPUとして、導入費用が安価で普及台数も多いソケットAM4に対応するCPUとして根強い人気がありましたが、日本を含めた世界各国でRyzen 7 5800X3Dの在庫が切れ、替わりに2024年2月に発売されたRyzen 7 5700X3Dに置き換えられ始めているようです。
ドイツの3DCenterによると、ドイツやオーストリアで主要な量販店からRyzen 7 5800X3Dの在庫が消え始めており、販売価格も数か月前の値段に対して2倍程度にまで高騰してしまっているようです。
日本でもRyzen 7 5800X3Dは8月末までは5.5万円程度で販売されていましたが、9月上旬から急激な値上げに見舞われ8.5万円で販売され、その後10月7日には在庫が完全に消えています。
しかし、その代わりとして2024年2月から発売されたRyzen 7 5700X3Dが置き換えられているようで、販売価格も3.3万円台と安価で、価格.comの人気ランキングでも5位と新たなコストパフォーマンス重視のCPUとして人気を獲得しているようです。
CPU | Ryzen 7 5800X3D | Ryzen 7 5700X3D |
---|---|---|
実売価格 | 55,000円前後 | 33,000円前後 |
アーキテクチャー | Zen 3 | Zen 3 |
コア数 | 8 | 8 |
スレッド数 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.4GHz | 3GHz |
最大ブーストクロック | 4.5GHz | 4.1GHz |
L3キャッシュ (V-Cache含む) | 96MB | 96MB |
TDP | 105W | 105W |
Ryzen 7 5700X3DはRyzen 7 5800X3Dに対してコア数やキャッシュ容量はそのままに、動作クロックを若干引き下げたモデルになっており、ゲーミング時のフレームレートはRyzen 7 5800X3Dに対して約8%ほど下がる傾向が見られています。ただ、それでもRyzen 7 7700XやRyzen 5 7600XなどのソケットAM5対応CPUより優れたパフォーマンスを発揮できるため、ソケットAM4マザーボードを使っているユーザーや、安価なマザーボードとメモリーを使うことでコストを最小限に抑えたゲーミングPCを構成したいユーザーには最適なモデルになっています。
なお、AMDは3D V-Cacheを搭載するCPUとして、Ryzen 7 9800X3Dの発売を予定しており、それに伴いソケットAM5向けで人気のRyzen 7 7800X3Dの在庫がなくなり始めています。そのため、今後はエントリー向け3D V-CacheはRyzen 5 5700X3Dが担い、ハイエンド向けはRyzen 7 9800X3Dが担うと言ったラインアップになると考えられます。
3DCenter.org | X (Twitter)
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Ryzen 7 5800X3D BOX | 価格.com
コメント
コメント一覧 (1件)
7800X3Dの下位モデルがAM5に出てAM4を仕舞いに行くんじゃないかと思ってるけどどうだろう