AMDのRyzen Threadripper 7000シリーズのラインアップ判明。一度消えたHEDT向けの非Proが再登場
AMDではサーバー・データセンター向け製品のEPYCシリーズをワークステーションやHEDT向けに転用したRyzen Threadripperシリーズを数世代に渡りリリースしていますが、今回Zen 4アーキテクチャーを搭載したRyzen Threadripper 7000シリーズのラインアップに関する情報がMomomo_US氏から登場しました。
Momomo_US氏によると、このRyzen Threadripper 7000シリーズについてはワークステーション向けのRyzen Threadripper Pro 7905WXに加え、HEDT向けRyzen Threadripper 7900Xの2種類が登場するようです。
このRyzen Threadripperについては先代のZen 3アーキテクチャーを搭載していたRyzen Threadripper 5000シリーズにおいてはライバルのIntelがHEDT向けCPUをリリースしていなかったことから高価なワークステーション向けThreadripper Pro 5000のみをラインアップし、コンシューマー向けとなる非Pro版のRyzen Threadripper 5000は登場しませんでした。
しかし、最近ではIntelがHEDT向けのXeon W-2400とワークステーション向けのXeon W-3400とラインアップを充実させてきている事からRyzen Threadripper 7000シリーズについてはラインアップの強化が行われていると見られています。
ワークステーション向けとなるRyzen Threadripper Pro 7905WXについては6096ピンを備えるソケットSP5が採用され、8チャンネルのDDR5と128レーンのPCIe Gen 5などサーバー・データセンター向けのEPYC並みの拡張性を持った構成となっています。
一方でHEDT向けのRyzen Threadripper 7900Xについては4096ピンを備えるソケットSP6を採用し、4チャンネルのDDR5と64レーンのPCIe Gen 5の拡張性を持っていると見られています。
コア数についてはソケットSP5を採用するRyzen Threadripper Pro 7905WXでは最大128コアになると見られていますが、ソケットSP6を採用するRyzen Threadripper 7900Xについてはサーバー・データセンター向けのEPYCでも64コアが最大となっているため、同様に64コアが最大構成になると見られています。
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