Ryzen AI Max 395 (Strix Halo) のCPUベンチマークが登場。Ryzen 9 7950Xに迫る性能を記録
AMDはCES 2025でZen 5とRDNA4を組み合わせた高性能APUのRyzen AI Max 300シリーズ(通称Strix Halo)を発表し、3月までには搭載ノートPCも発売されると見られていますが今回このRyzen AI Max 300シリーズの内、最上位モデルのRyzen AI Max+ 395のGeekbench 6ベンチマーク結果が登場し、CPU性能が判明しています。
Ryzen AI Max+ 395はCPU側にはZen 5アーキテクチャで構成される8コアCCDを2つ搭載することで合計16コア搭載しています。また、このCPUコアはデスクトップ向けZen 5と同じでL2キャッシュは各コアで1MB、L3キャッシュはCCD毎に32MB搭載することでCPU全体ではRyzen 9 9950Xと同じ80MBのキャッシュ容量を持つCPUになっています。
そんなRyzen AI Max+ 395はGeekbench 6ベンチマークのシングルコアでは2928ポイント、マルチコアは19484ポイントを記録しています。
CPU | フォームファクタ | シングルコア | マルチコア |
---|---|---|---|
Ryzen 9 9950X | デスクトップ向け | 3371 | 21985 |
Core i9-14900KF | デスクトップ向け | 3093 | 20679 |
★Ryzen AI Max+ 395 | ノートPC向け | 2928 | 19484 |
Ryzen 9 7950X | デスクトップ向け | 2984 | 19438 |
Ryzen 9 7900X | デスクトップ向け | 2953 | 17915 |
Ryzen AI Max+ 395はノートPC向けAPUになっており、TDPも内蔵GPU合わせて120W程度になると言われています。ただ、性能はデスクトップ向けCPUに迫っており同じく16コア搭載するRyzen 9 7950Xに対してシングルコア、マルチコア共に同等レベルを記録しています。また、Core i9-14900KFなどIntel製CPUに対してもシングルコア、マルチコア共に5%ほど劣っていますが、ノートPC向けに搭載されるAPUであることを考えると、驚異的なスコアを記録してます。
このRyzen AI Max 300シリーズを搭載するノートPCなどはCES 2025で実機展示されると見られますが、性能の他に一般的な高性能CPUとGPUを組み合わせたノートPCに対してどれだけ小型、薄型化できるのかなどCES 2025で注目を集めそうな製品の1つになると言えそうです。
ASUSTeK COMPUTER INC. ROG Flow Z13 GZ302EA_GZ302EA_031511482 | Geekbench 6
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