Ryzen 5000シリーズが大幅値下げ。Ryzen 7は$300で販売へ

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AMDのRyzen 5000シリーズについて、IntelのAlder Lake-S発売に伴ってか北米のパソコンパーツ販売店であるMicrocenterにて在庫限りではあるものの、大幅な値下げが行われているようです。

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Ryzen 5000シリーズの一部が大幅値下げ中

 

AMD Ryzen 7 5800X gets a massive price cut to 300 USD at MicroCenter

Intelが2021年11月4日にAlder Lake-Sを発売し、価格は前世代のRocket Lake-Sからほとんど据え置きの価格を実現しながらも、ベンチマークなどのレビューにてRyzen 5000シリーズを大きく上回る性能が記録されています。この高いコストパフォーマンスにAMD側または量販店側が脅威に感じたのか、AMDのRyzen 5000シリーズの一部モデルが北米にて大幅な値下げが行われています。

Ryzen 7 5800Xは300ドルで販売中。ただし北米限定?

Microcenter Ryzen 5000 Series (Vermeer)

Ryzen 5000シリーズの値下げについては、AMDから公式に発表があった訳でもなくMicrocenterにて行われている値下げが恒久的な値下げなのか一時的な値下げなのかは不明です。

ただ、値下げ幅については以下の通りになっています。

  • Ryzen 5 5600X:$299.99→$279.99 (-$20)
  • Ryzen 7 5800X:$449.99→$299.99 (-$150)
  • Ryzen 9 5900X:$549.99→$499.99 (-$50)
  • Ryzen 9 5950X:$799.99→$699.99 (-$100)

値下げ幅としてはRyzen 7 5800Xが最も大きく$150オフが記録されています。これについてはCore i5-12600Kの性能がRyzen 7 5800Xの性能に迫ってきた中でも売り上げを確保するために大きな値下げが行われていると見られています。

Ryzen 9 5950Xがその次に大きな値下げ幅となっています。こちらはCore i9-12900Kとマルチコア性能は大差はありませんが、ハイエンドモデルを買うユーザーは市場で販売されている最も性能が高いモデルであるCore i9-12900Kを購入すると見られており、価格を下げることでハイエンド寄りの製品を求めるユーザーを取り込もうとしているかもしれません。ただ、Core i9-12900KがMicrocenter上で$649.99で販売されていることから$699.99ではあまり魅力的には見えないかもしれません。

なお、この値下げについてはMicrocenter以外には無く、北米のBestBuyや欧州などのパソコンパーツ量販店などでは同様の動きは現時点では見られていないとのことです。

日本では値下げの動きなし。ただし、今後どうなるかは注目

Microcenterは北米での話ですが、全米や欧州のみならず日本でも今の所Ryzen 5000シリーズが値下げされていると言う動きはありません。

特にMicrocenterで大幅に値下げが行われたRyzen 7 5800XやRyzen 9 5950Xについて価格.comで価格推移を確認してみると、2021年7月以降値段は横ばい状態となっており、そこから動きは全くありません。

ただ、今後CPUの売れ行きとしてはIntel Alder Lake-S系CPUにシフトすると見られており在庫を抱える量販店側や3D V-Cache搭載 RyzenやZen 4 Ryzenまで売り上げを確保したいAMDがどのように動くか注目です。

 

RDNA3では3D Infinity Cacheを搭載。GPUに3D V-Cache技術を応用

 

Ryzen 5000シリーズについては2020年に発売されてから1年が経とうとしていますが、性能強化版にあたるXTシリーズや価格を抑えた無印版の市場投入など販売テコ入れに関してはあまり動きがありません。ただ、AMDとしては2022年1月ごろより3D V-Cacheを搭載したRyzen 6000シリーズの投入を予定していることから、このモデルが投入されれば既存のRyzen 5000シリーズは正式に旧モデルとして値下げが実行されるかもしれません。

少なくとも、AMDでは2022年末から2023年初旬に登場予定のZen 4 RyzenまでAlder Lake-Sに対抗できる製品は出せないため既存製品の値下げなどを行わないと売上高は確保できないので、近いタイミングで値下げが正式に行われる事は確実と考えられます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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