AMD Radeon RX 7700 XTとRX 7800 XTの公式ベンチマーク結果が登場。レイトレ性能は少々劣るもラスタライズ性能はライバルに対して優れる結果に。
AMDでは海外では2023年9月6日よりNavi32 GPUを搭載するRadeon RX 7700 XTとRadeon RX 7800 XTの発売を予定しています。Radeon RX 7700 XTは合計54基のCompute Unitと12GBのGDDR6メモリーを搭載し、NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiに対抗し、上位のRadeon RX 7800 XTでは60基のCompute Unitと16GBのGDDR6メモリーを搭載し、GeForce RTX 4070に対抗するモデルとして投入が行われます。
今回、これらのモデルについてAMDがレビューアー向けに参考としてRadeon RX 7700 XTとRX 7800 XTそして、ライバルのRTX 4060 TiとRTX 4070の各種ベンチマークやゲーミング時のパフォーマンスを記録した公式のベンチマーク結果がレビュー解禁日の前にリークとして登場しました。
まず、3DMark TimeSpyやFireStrike、Port Royalなどのベンチマーク結果についてです。Radeon RX 7700 XTについてはTimeSpyやFireStrikeにおいてはRTX 4060 Tiに対して21%~24%優れる結果を記録し、レイトレーシング性能を測るPort Royalにおいても8%優れるなどなかなか優れたスコアを記録しています。
Radeon RX 7800 XTについてはTimeSpyやFireStrikeにおいてはRTX 4070に対して8%~16%優れる結果の一方で、Port Royalにおいては6%劣る結果になっています。
レイトレーシングでの描写が行われない設定におけるゲーミング時のパフォーマンスにおいては全体的にRadeonが優れる結果になっています。RX 7700 XTとRTX 4060 Tiを比べた結果では、Dead Island 2を除くとすべてのゲームでRX 7700 XTが優れており、差としても平均15.9%優れる結果になっています。
Radeon RX 7800 XTとRTX 4070を比べた結果では差が少し縮まりますが、それでもRX 7800 XTが6.9%優れる結果を記録しており、CyberPunk 2077やCoD MW2など一部のタイトルでは20%を超えるようなパフォーマンスも記録するなどドライバーの最適化次第ではまだまだ伸びそうな結果になっています。
Radeon RX 7700 XTとNVIDIAのRTX 4060 Tiをレイトレーシング性能で比較すると、RX 7700 XTは平均で5.4%劣ります。ただし、「バイオハザード4 RE」「Forza Horizon 5」や「Dead Space」ではRX 7700 XTが上回る結果も見られます。それに対して、Cyberpunk 2077でレイトレーシングを高設定にすると、RX 7700 XTの性能は大きく低下します。
RX 7800 XTも同様で、RTX 4070と比べると平均で11.6%劣ります。RX 7700 XTが優れたゲームにおいても、RTX 4070との性能差は縮小しています。
レイトレーシングの傾向としては、複雑なレイトレーシング処理が増えるにつれてRadeon RX 7700 XTやRX 7800 XTにとっては厳しくなり、NVIDIA製グラフィックカードが有利と言う結果になっています。
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