ドイツやアメリカでRadeon RX 6700 XTの人気が上昇中。VRAM 12GB搭載と価格が魅力的?

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AMD Radeon RX 6700 XTの人気上昇中。ドイツではRTX 3060を抑えて2位に。アメリカでも売上5位入り。

NVIDIAやAMD各社では5月下旬にそれぞれGeForce RTX 4060 TiとRadoen RX 7600などメインストリーム向けグラフィックスカードの発売を行いましたが、RTX 4060 Tiは性能面で先代のRTX 3060 Tiに越される場面があり、RX 7600についても性能は順当に上がっているものの、価格が下がりつつある先代の上位モデルに対して優位性を示せておらずあまり売れているとは言えない状況となっています。

その一方で、AMDの先代モデルで発売当初はあまり人気では無かったAMD Radeon RX 6700 XTがここにきて人気急上昇中となってきています。

ドイツではGeForce RTX 3060を抑えて2位の販売台数に。RX 7600の2倍、RTX 4060 Tiの2.8倍の販売台数に。

https://twitter.com/TechEpiphany/status/1665965960702963714

ドイツのMindfactoryでは販売個数などのデータが掲載されており、データを基にCPUやGPUの売上数を集計しているTechEpiphany氏による2023年5月29日から6月4日までの1週間のグラフィックスカード販売台数データが明らかになりました。

この集計結果によると、1位はNVIDIA GeForce RTX 4070で 合計385台売れたのですが、この次にラインクインするのがRadeon RX 6700 XT、3位がRTX 3060となっています。

このRadeon RX 6700 XTについては発売当初はあまり人気があるとは言えないグラフィックカードとなっておりこのランキングでもあまり上位に出てくることはありませんでした。しかし、性能面ではRTX 3060 Tiに張り合えるラスタライズ性能を持ち合わせている他、VRAM容量も12GBと1080p向けと言うよりは1440pでの利用を想定したグラフィックカードになっています。

そんなRX 6700 XTですが、最近になりAMDがRadeon RX 6000シリーズ全般で値下げを繰り返してきた結果、RX 6700 XTは5月に発売されたRadeon RX 7600に近い価格での販売が行われるようになってきており、性能やVRAM容量などが魅力的に見える事から発売から2年以上経て、人気を得始めているようです。

なお、この販売台数表でRadeon RX 7600は合計120台で、RTX 3060 TiやRX 7900 XTXと並ぶ結果になっています。また、NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiについては90台でRX 6950 XTやRX 6650 XT並みの販売台数となっており新たに発売されたメインストリーム向けモデルの割には低い販売台数を記録してしまっています。

アメリカのBestbuyでは1位、Neweggでは5位に喰いこむ。

ドイツのMindfactoryは事実かどうかは不明ですが、AMD寄りな販売店であるとも言われているのですが、RX 6700 XTが人気なのはドイツだけではなくアメリカでも同様のようです。PCパーツを販売するBestbuyやNeweggでも同様の結果になっているようです。

BestBuyについては全米に多くの店舗を構える家電量販店で日本で言う所のエディオンやヤマダ電機のような存在ですが、このBestBuyのオンラインサイトではRadeon RX 6700 XTが販売ランキングで1位にランクインしています。(画像一番左のRTX 3060は広告コンテンツです)

また、NeweggにおいてもRX 6700 XTはRTX 3060やRTX 3060 Tiに並んで5位にランクインしており、人気が高まっている様子が伺える状況になっています。

日本では価格が3万円台のRadeon RX 6600 XTが1位に。

海外の状況とは異なり、日本では人気上昇中のモデルはAMDのRadeon RX 6600 XTとなっています。RX 6600 XTでは性能面では4.3万円以上の価格で販売されているRX 7600に比べると劣りますが、重い最新鋭タイトルでなければ多くのゲームが快適にプレイできるうえに、3.4万円と言うグラフィックカードとしては安価な価格で購入できる事から人気が出ていると見られています。なお、日本ではRadeon RX 6700 XTは4.9万円で販売されており、ランキング上では8位と割と上位に居ます。ただ、一般的なユーザーにとっては高すぎるという見え方となり海外ほどの人気は無いものと見られます。

ちなみに、各社の最新鋭メインストリーム向けモデルのランキングについては、AMDのRadeon RX 7600は13位とまずまずな結果となっていますが、GeForce RTX 4060 Tiは21位と人気があまり無い様子が伺えます。これも価格面であまり魅力が無い他、旧世代モデルと同等性能である事やVRAM容量が起因となっていると見られますので、今後RTX 4060 Ti 16GB版などが登場した際に、どのような売れ行きになるのか注目です。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ラデはAIで論外の低性能になる状況が解消すれば一気に面白くなるんだけど、根本的に無理なんすかね?

  • AMDがROCmをwindowsに持ってこない限り無理
    ROCmも最近になってやっと7900シリーズに対応したぐらい開発リソースが足りてない
    こいつがwindowsで使えるようになるかというと現実的に無理だろう

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