BigNaviとAmpereは秋に登場? 『買い時』を考える

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2020年も後半に差し掛かり、例年では秋にかけてガジェット関係は新商品ラッシュを迎えます。そんな新商品ラッシュの中で今年の秋はGPUにおいてAMDとNVIDIAの両社がガチンコ勝負を仕掛けると見られています。

今回はそんなAMDとNVIDIAから登場予定の次世代GPUであるBigNaviとAmpereの分かっている情報と商品レンジ毎の買い時がいつなのかを考えていきます。

目次

忙しい人はここだけ読んでください

  • NVIDIA、AMDのハイエンド新GPUはそれぞれ9月、10~11月に登場予定
  • 価格より性能を重視する人はNvidiaのRTX3090が出た瞬間に買い(9月登場予定)
  • 性能と価格のバランス重視の人はBigNaviが出た瞬間が買い(10~11月に登場予定)
  • ミドルエンド目当ての方はNvidia、AMD両社が出そろってからが買い(2020末登場予定)
  • ローエンド目当ての方は今から買っても良い。(現行型の在庫処理が進んでおり新型登場後の値下げは期待できない)

AMDとNVIDIAの過去と現状

前世代のAMDとNvidiaはそれぞれ違う方向性に向いた

2019年はAMDからはRDNAを初搭載したRadeon 5000系、NVIDIAでは2018年末にはハードウェアレベルのレイトレーシングを搭載したRTXシリーズがリリースされました。

しかし、両社はリリースした時期も違えば、商品の方向性もそれぞれで異なっており、対象としているユーザー層も違っていました。

例えばAMDのRadeon 5000系はコストパフォーマンスの高くミドルハイエンド市場に主眼を置き、RDNAと言われる新アーキテクチャの実験台的な役割もありました。

一方のNVIDIAはハードウェアレベルのレイトレーシングに初対応し、性能の高さを重視する事でRDNAとの違いを明確にしてきました。

2020年はBigNaviとRTX3000(Ampere)で真っ向勝負

2020年はAMDのBigNaviとNVIDIAのAmpereは共にレイトレーシングに対応し、パフォーマンスを大幅に上昇させると予想されています。ベンチマークスコアが何度かリークされた際には両社、現在のハイエンドであるRTX2080tiに対して20%以上の上昇を果たしています。

そんな、期待の両社GPUの分かっている特徴や気になる噂についてまとめます。

AMD BigNavi (Navi2x系) の分かっている特徴

  • ゲーム向けに最適化したアーキテクチャをより強化
  • ハードウェアレベルのレイトレーシングにAMDとして初対応
  • RDNAに対してRDNA 2は50%の電力効率向上

今回、BigNaviの注目点はRyzenでの成功体験を元に性能と価格が設定される点です。

AMD関係者がPCGamen.comのインタビューにて以下の通り発言しています。

Similar to Ryzen,” he says, “all of us need a thriving Radeon GPU ecosystem. So, are we going after 4K, and going to similarly disrupt 4K? Absolutely, you can count on that. But that’s all I can say right now.

Ryzenのように、RadeonGPUも更に発展させることが必要。それと同じように4Kも発展が必要だ。そして、Ryzenのように4K市場を混乱させるぐらいの商品に期待してもらってよい。それだけは言える。

ここで言う『混乱』は恐らくRyzenがやったような『価格破壊』の事で4Kゲーミングにおいて現状はNvidiaのRTX系が覇権を握っている現状を、コストパフォーマンスの高い商品を出すことによって『混乱』させようと受け取れます。そのため、BigNaviではNvidiaのRTXと同等以上の性能をより安価に提供すると考えられます。

Ampere(RTX3000シリーズ)の分かっている特徴

  • 性能の向上に重きを置いた設計方針
  • レイトレーシング性能を強化(最大50%UP)
  • ウルトラハイエンド(RTX3090)は12pin補助電源搭載の可能性あり

NVIDIAはAMDがRDNA 2でNVIDIAのハイエンド市場を打ち負かそうとするのは想定してか、ハイエンド系ではGPUの性能を大幅に向上させると考えられます。恐らくIntelがAMDに打ち負かされるのを見て、絶対に負けられないと躍起になっています。消費者目線で言えば、出し惜しみの無い性能が見られそうで期待はできます。

一方で、必死すぎてRTX3090は12pin補助電源接続が必要になると言われています。これに対応するには電源ユニットの買い替えまでさせられる仕様になる心配があります。ちなみに12pinはPCIスロット含めて675Wの給電に対応していますので・・・消費電力が非常に高いみたいです。

『ユーザー志向別』の買い時はいつ?

性能重視のハイエンドゲーマーはNVIDIAがRTX3090を出した時点で買い

  • 8K解像度を目指したい
  • 4K 120Hz以上のディスプレイを持っていて最高画質でプレイしたい
  • ベンチマークで最高スコアを目指している

発表は8/27~8/30のGamescomで行われ、9月中旬に発売と噂されています。

RTX3090はRTX2080Tiに対して50%、RTX3080でも30%程度の性能向上が見込まれています。リーク情報を見る限りBigNaviはこの性能を越えるほどではないようです。

価格設定ですが、性能の高さから強気な価格を数か月維持するものと考えられます。

コスパ重視のハイエンドゲーマーはAMDがBigNaviを出した時点で買い

  • 4Kで最高画質かつ安定して60fpsでプレイしたい
  • 2年以上GPUを買い替える予定はない
  • GPUだけに10万円以上もかけられない

NVIDIAの後に出すと噂されています。(早くて10月、遅くて11月頃)

RTX3090には及ばないものの、RTX3080並みの性能は持っていると言われています。そのため、最新の4Kゲームを最高画質で60fps以上でプレイ可能な性能を持っています。

一方で価格面ではAMD関係者が発言した『混乱』を巻き起こすため恐らく6~8万円とハイエンドにしては手ごろな価格帯で出してくる可能性が大きいです。

ミドルハイエンドゲーマーはNVIDIAとAMD両社が出てからが買い

  • 4Kを体験してみたい。(標準画質で60fpsぐらい出れば満足)
  • フルHDディスプレイを持っている
  • 多少画質を犠牲にしても構わない

登場時期は2020年10月~12月

最も売れ筋のミドルハイエンド(RTX2070、Radeon 5700)は両社の利益に直結する商品群です。ここでは、両社非常に似たような性能の商品を出してくると思われます。そのため、価格設定次第でどちらを買うかを決めるのが良いです。

ちなみに、AMDの『混乱』を巻き起こすと言う発言があるため、ミドルハイエンドでどのような性能のモノを出してくるか要注目です。

ミドルローエンドゲーマーは新型を待たず、今買っても良い。

  • フルHDでプレイする
  • 画質を犠牲にしても構わない
  • ゲームより動画エンコードなど

新商品が出てからの値下げには期待できません。

4Kでゲームをプレイする事にあまり興味がない場合や動画のエンコード目的であればNVencが使えるRTX2060など現行の商品を今から買っても問題はありません。恐らくRTX2000系は既に生産中止となり在庫数を調整しに行っているため、RTX3000系が出ても値下げに期待できません。

注意:8K動画をNVencでエンコードしたいなどであればRTX3000系を待つ必要があります。

久しぶりのGPU真っ向勝負

今年は久しぶりのAMDとNVIDIAの真っ向勝負が見られる年になりそうです。

去年はAMDはハイエンドは出さず(Radeon VIIはRDNAより1世代古いVega2)、2018年に出したRTXによってハイエンド市場はNVIDIAが独走状態でした。

今年は、発売時期も重なり、性能面やコスパ面で両社がどのような商品を出してくるのか、CPU市場ではRyzenで絶好調のAMDがGPU市場でも同じ成功体験を実現する事が出来るのかなど見所満載ですので今後も目が離せません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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