GeForce RTX 5060 はVRAM 8GBに据え置き? 最新ゲームに対するボトルネックになる可能性も

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GeForce RTX 5060 はVRAM 8GBに据え置き? 最新ゲームに対するボトルネックになる可能性も

NVIDIAは2025年1月開催のCES 2025からGeForce RTX 5000シリーズの発表を行い、1月から6月にかけてRTX 5090からRTX 5060までのラインアップを揃える計画ですが、この中で最も多くの需要があるメインストリーム向けモデルのGeForce RTX 5060やRTX 5070のVRAM容量に関する情報が登場するとともに、今後登場するゲーム大して将来性に不安が残るようなベンチマーク結果も登場しています。

GeForce RTX 5060についてはGB206と呼ばれるGPUダイが採用されると言われていますが、このGPUダイではメモリーコントローラーの関係からバス幅は128-bitしか確保されていません。そのため、メモリーモジュールは4枚搭載することが標準的な構成となり、最大8GBのVRAMが標準的な構成になると見られています。実際に、リーカーのKepler氏も推察ではありますが、NVIDIAはRTX 5060には8GBのVRAMを搭載すると見ており、数か月後にはこれらがSteamハードウェアサーベイでトップ10入りする状況になると述べています。

8GBのVRAM容量を巡ってはGeForce RTX 4060 TiやRTX 4060発売時にも批判に晒されていました。ただ、NVIDIAはVRAM容量が8GBでもL2キャッシュ容量が増えていることに加え、多くのゲームはVRAM容量を保険代わりに使っていて実際に8GBも使わないということをメディアへ説明していました。そのため、RTX 5060もVRAM容量が8GBに設定された際の批判も、同じ論法が使われると考えられますが最近発売されたIndiana Jones and the Great Circleのベンチマーク結果で、8GBのVRAMは明らかに足りないということが明らかになっています。

このベンチマークではレイトレーシング有効状態で解像度は1080pでベンチマークが行われていますが、GeForce RTX 4060に関しては平均FPSが25.2、1%Lowが18 FPSと非常に低い値を示しているほか、RX 7600に関しては平均12.3FPSとプレイ不可能なレベルになっています。しかし、VRAM容量が16GBに増やされたRadeon RX 7600 XTでは平均FPSは55.3 FPSを記録しているほか、RTX 4060に対して50%程度性能が高いRTX 4070では106 FPSと4.2倍近いパフォーマンスを発揮していることから、8GBのVRAM容量が明らかに足を引っ張ってしまっている結果になっています。

そのため、仮にNVIDIAがGeForce RTX 5060をVRAM容量 8GBで発売した場合、最新鋭タイトルを高画質設定で楽しむことは困難となる可能性があるほか、GTA VIなどが発売されると考えられる2026年ごろには多くのゲームでVRAM容量を起因とする性能不足に苦しむ可能性があり、1世代程度で使い物にならないグラフィックカードになる可能性がありそうです。

ただ、NVIDIAが改心するチャンスもRTX 5060には残されており、それが3GBモジュールのGDDR7の存在です。サムスンでは1枚あたり3GBの容量を持つGDDR7を既に開発しており、仮にこれがRTX 5060に搭載されればVRAM容量 12GBを実現できるのですがNVIDIAがどのような決定をするのか注目が集まりそうです。

ソース

Kepler | X (Twitter)

https://twitter.com/Kepler_L2/status/1865768407456440473

Indiana Jones und der Große Kreis: Pathtracing-Benchmarks – ohne 16 GiByte VRAM hagelt’s Abstürze | PC Gamers Hardware

https://www.pcgameshardware.de/Indiana-Jones-und-der-Grosse-Kreis-Spiel-74506/Specials/Pathtracing-vs-Raytracing-Benchmarks-Test-Release-1461366

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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