NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズのメモリー構成はRTX 4000シリーズに似ている? ミドルレンジは再び8GB 128-bitになる可能性も
NVIDIAでは2024年末から2025年にかけてGeForce RTX 5000シリーズの投入を予定しています。このGeForce RTX 5000シリーズではアーキテクチャーには一足先にデータセンター向けで投入されるBlackwellアーキテクチャーを採用し、性能は現行のGeForce RTX 4000シリーズに対して大きく向上するとも噂されています。
特にVRAMについては最近策定されたGDDR7を採用するとともに、バス幅が最大512-bitに拡大されるというリークが過去に登場していましたが、実績があるリーカーのkopite7kimi氏からRTX 5000シリーズのメモリーバス幅に関する最新情報が登場しました。
kopite7kimi氏によるとGB20x系、つまりGeForce RTX 5000シリーズのメモリーインターフェースと構成については現行のGeForce RTX 4000シリーズのAD10x系から大きく変わらないとのことです。
現行のGeForce RTX 4000シリーズはGPUダイ毎に以下の通りになっています。
- AD102 (384-bit)
- AD103 (256-bit)
- AD104 (192-bit)
- AD106 (128-bit)
- AD107 (128-bit)
RTX 4070 Ti SUPERからRTX 4090に採用されているAD102やAD103についてはバス幅は広いため特に問題はありませんが、RTX 4060 Ti以下ではバス幅が128-bitに制限され、メモリー容量も最大8GBと非常に少ないことがユーザーの不満を高めていました。しかし、RTX 5000シリーズも同じような構成になるとすると以下の様なGPUダイ構成になる可能性があります。
- GB202 (384-bit)
- GB203 (256-bit)
- GB204 (192-bit)
- GB206 (128-bit)
- GB207 (128-bit)
RTX 5000シリーズではGDDR7を採用するため、バス幅が狭くても帯域幅自体は向上する見通しで、32Gbpsの動作速度を持つGDDR7を搭載する場合は384-bitでは1.5TB/s、256-bitでも1 TB/sとなっています。
少ないバス幅でも例えば192-bitでは768 GB/sで23Gbpsで動作GDDR6Xを256-bitで接続しても736.3 GB/sであるため、これを上回り、128-bitでも512 GB/sで21GbpsのGDDR6Xを192-bitで接続したときと同じぐらいの帯域幅になっています。
そのため、帯域幅がボトルネックになる心配はないのですが、初期のGDDR7はモジュール辺り2GBが最大と言われています。そのため、現行のRTX 4000シリーズに対してVRAM容量は変わらない見通しで、最上位モデルは引き続き24GBのVRAMを搭載し、128-bitのバス幅を持つミドルレンジモデルは引き続き最大8GBと言うVRAM容量に据え置かれる可能性が大きいと言えます。
もしかしたら、NVIDIAも改心しRTX 4060 Tiでやったようにミドルレンジモデルに16GBのVRAMを搭載する可能性もありますが、DLSS 3.0などハードウェアスペックを上げるより、ソフトウェアで補完するという手法を取る傾向にあるほか、ゲーミング向けGPUは収益率としてはAI向けGPUより非常に低いためRTX 5000シリーズが発売されてもRTX 3000シリーズの時の様なゲーマーが求めていた驚くべきコストパフォーマンスを持つモデルと言うのはこの噂が正しいとすれば見れなさそうです。
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