新たに出荷されているGeForce RTX 4090には12V-2×6が搭載されている模様。旧コネクターユーザーによる交換は受け付けていない模様
NVIDIAがGeForce RTX 4090で初導入した12VHPWRコネクターについては発煙や溶損すると言った不具合が大きく取り上げられてしまい、12VHPWRについては欠陥があるコネクターと言う認識が広がってしまいました。ただ、NVIDIAが調査した所、このコネクターからの発煙や溶損と言った不具合はコネクター自体の問題ではなく、ユーザーがコネクターを奥まで差し込んでいなかった事が原因として結論付けられましたが、2023年7月頃に12VHPWRに対して安全要件の厳格化やコネクター形状の小変更などを盛り込んだ『12V-2×6』が策定段階であることが明らかにされ、さらにはRTX 4070やRTX 4060 Tiと言った新しいグラフィックスカードには既にこの12V-2×6が搭載されている事が明らかになっています。
しかし、どうやらNVIDIAではこの12V-2×6については新しいグラフィックスカードのみならず既に12VHPWR搭載で発売がされていたRTX 4090でも新たに出荷されるモデルでは12V-2×6を搭載している事がRedditなどでRTX 4090を購入したユーザーから明らかにされています。
Reddit上では最近GeForce RTX 4090 Founders Editionを購入したユーザーがコネクター下部に搭載されている4pin部分がセットバックされた12V-2×6と見られるコネクターが搭載されている事を報告する画像が複数挙げられており、NVIDIAが秘か発売中のグラフィックカードについて12VHPWRから12V-2×6に切り替えている事が明らかになっています。
この12V-2×6では下部の4pinがセットバックする事でコネクターが不完全な接続状態であれば供給電力が制限される仕様になっており、ユーザーが不完全状態で接続する事を防ぐ処置が取られています。
なお、NVIDIAではこのRTX 4090に新しいコネクターが使われている事を発表していないほか、12VHPWRを搭載している他のAIB製モデルについても変更されるかも不明です。ただ、GIGABYTE製のRTX 4070などは既に12V-2×6と見られるコネクターが搭載されている事例が報告されているため、AIB製モデルについても既に発売されているモデル含めて新規出荷分から徐々に12V-2×6コネクターへ変更されていくものと考えられます。
なお、NVIDIAからコネクター変更について公式発表が無いため何とも言えませんが、NVIDIAのスタンスとしては12VHPWRに欠陥がある訳では無いため、12VHPWRコネクターが搭載されているRTX 4090やRTX 4080などに対して12V-2×6化するようなリコール措置が取られる事は無いと言えそうです。そのため、12VHPWR搭載モデルを持っている方はコネクターが確実に挿入されている事を確認した上で使用する必要があります。
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旧規格買った人どんまい