NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPERが北米を中心に品薄。価格は定価以上に。原因は中国の春節?
NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER stock running low in the US, no MSRP cards available – VideoCardz.com
NVIDIAのGeForce RTX 4080 SUPERは2024年1月31日に発売されたハイエンドグラフィックスカードなのですが、性能は2022年末発売のRTX 4080に対してあまり上がっていないなど期待されていたほど良い評価を得られていません。ただ、北米では価格がRTX 4080で設定されていた$1199から$999に値下げされていることから、コストパフォーマンスは向上しており、『やっと適正価格で販売されるグラフィックカード』として、また品薄かつ価格高騰中のRTX 4090をあきらめた人が買うグラフィックカードとしてそこそこの人気を集めています。
そんなRTX 4080 SUPERですが、NVIDIAとしては久しぶりにまともに売れそうなグラフィックカードであるにも関わらずアメリカの各量販店では深刻な品薄に直面してしまっているようです。
RTX 4080 SUPER 米国の小売店での状況
- BestBuy:オンラインで在庫切れ、Founders Editionのみ店舗販売中
- MicroCenter:オンラインで在庫切れ、店舗販売のみ
- B&H Photo Video:在庫切れ
- Newegg:最安モデル$1,149、定価モデルなし
- ASUS Store:在庫切れ
- MSI Store:在庫切れ
- ZOTAC Store:在庫切れ
- Amazon:最安モデルは$1,123、定価モデルなし
最大手のBestBuy(日本で言うビックカメラ的な存在)では一部店舗でのみ店頭在庫があるだけで、オンラインストアでは品切れ。この状況はMicrocenter(日本で言うパソコン工房)でも同様です。
オンラインストアではASUS Storeなど各AIBの直販サイトでも在庫切れで、NeweggやAmazonでは定価の$999モデルはなく、在庫があるモデルは最安で$1100超えでRTX 4080の定価と変わらない価格で販売されています。
RTX 4080 SUPERの在庫が枯渇している原因は中国の春節?
RTX 4080 SUPERについては価格が高いハイエンドモデルであることや、RTX 4080自体があまり売れていなかったことからNVIDIAの初回在庫も潤沢には用意されていないと言われていました。この在庫状況に加え、中国では大型連休で工場や物流などが滞る春節休暇が2月10日からスタートしているため、1月31日の発売から春節までが近いRTX 4080 SUPERが最も影響を受けてしまっている可能性があります。
ただし、RTX 4080 SUPERの製造に何かしらの問題があるという話はなく、この春節休暇が終わればRTX 4080 SUPERについては供給が再開されると考えられますので北米での在庫問題が日本に波及するという心配はありません。
RTX 4080 SUPERは日本では在庫ありまくり
北米の状況を見て、RTX 4080 SUPERを検討している人は少し心配になりそうですが、日本では心配の必要が全くないぐらいに在庫に溢れています。と言うのもRTX 4080 SUPERについては円安の影響もありRTX 4080の価格とほとんど変わりなく、価格自体も17万円超えとなかなか簡単には手が出せる金額ではありません。そのため、今後も日本においては在庫が枯渇するなどの心配はしなくてよいと言えます。
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