NVIDIAのGeForce RTX 4080については発売当初から価格が高いことからNVIDIAの期待を下回る売れ行きとなっていますが、この状況に対応するためNVIDIAではまもなくGeForce RTX 4080の値下げを実施するとともに売れ残った在庫に対応するため減産を計画しているようです。
NVIDIA GeForce RTX 4080を値下げ予定。RTX 4080含めRTX 4090やRTX 4070 Tiは減産。
NVIDIAが2022年11月16日に発売を開始したGeForce RTX 4080は性能面ではRTX 3090 Tiを上回るものの、価格は発売当時は20万円を超え、現在も19万円と非常に高価なグラフィックスカードとなっています。そのため、売れ行きとしてはあまり芳しい状態ではないようで、発売当初は転売ヤーが売り切れを狙って買い占めるものの、売れ行きが悪く自爆したり、AMDがRadeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTに売上本数を越されるなど人気が高いとは言えない状態と言えます。
そんなNVIDIAのGeForce RTX 4080ですが、Chinese Board Channelsに掲載されたリーク情報によると供給が安定した段階で値下げが行われる事が改めて検討されているようです。
RTX 4080については発売から1ヶ月が経過した2022年12月にも値下げに関する情報が出ていましたが、このときはNVIDIAとしてはコストパフォーマンスとRTX 4080の売れ行き向上を目的としていましたが、結局この値下げはお蔵入りとなりました。
しかし、RTX 4080に関してはライバルのAMD Radeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTに対して地域によっては売れていなかったり、RTX 4090やRTX 4070 Tiに対しても明らかに劣る売れ行きが記録されているなど競争力に問題があることは認識しているようで、現在の$1200(日本円192,000円)から$1100(176,000円)程度には値下げされる可能性が高いようです。また、NVIDIAがさらに競争力を上げたいのであれば$1000(160,000円)程度にまで値下げも可能性として検討されているようです。ただ、値下げ時期については現時点では未定で、後述する減産が終わったあとになると見られています。
NVIDIAのGeForce RTX 4090やRTX 4080、RTX 4070 Tiの在庫に関してはRTX 4090はすでに発売から4ヶ月以上経過し、RTX 4080はそもそも人気がなく、RTX 4070 Tiはなんとか需要以上の供給が実現できているため、これら3モデルの入手性は高い状態になっています。しかし、Chinese Board Channelsに掲載された情報では、NVIDIAはRTX 4000シリーズについて減産を2月から行うとのことです。
この減産の理由は明確にはされていませんが、時期的には中国の春節によるサプライチェーンの供給ストップではないかと見られています。このRTX 4000シリーズの減産によって、2023年2月から1~2ヶ月程度はRTX 4000シリーズについて在庫切れなどが起きる可能性が高いと見られています。この中でもRTX 4070 Tiについては需要と供給バランスがギリギリで保たれていたということもあり、減産によって一時的な在庫切れなどが頻発する事が予測されるとのことです。
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