NVIDIAでは2023年1月5日にハイエンドグラフィックカードであるGeForce RTX 4070 Tiを発売しますが、名称が分かりにくい事からお蔵入りになったRTX 4080 12GBと全く同じ仕様である事が確定しました。
NVIDIA GeForce RTX 4070 Tiの仕様が判明。RTX 4080 12GBの仕様をそのままにモデル名を変更
Colorful confirms GeForce RTX 4070 Ti graphics card, same specs as 4080 12GB – VideoCardz.com
NVIDIAではアッパーミドルレンジモデルとしてGeForce RTX 4070 Tiを2023年1月5日に発売する予定ですが、このRTX 4070 Tiは元々はRTX 4080 12GBとしてRTX 4090やRTX 4080 16GBと同時に発表が行われました。
しかし、RTX 4080 12GBについては発表から約1か月後にNVIDIAはRTX 4080の中に仕様が異なる2つのモデルが存在するのは紛らわしいため発売を中止する事が発表されました。
NVIDIAがGeForce RTX 4080 12GBの発売中止。理由は名前が紛らわしいから
それから1か月後、リーク情報でRTX 4080 12GBはRTX 4070 Tiとして発売がされるという情報がでましたが、今回Colorful製のGeForce RTX 4070 Tiの仕様が掲載され、RTX 4070 Tiの仕様が明らかにされました。
仕様がリークされたのはColorful GeForce RTX 4070 Ti BattleAx Delixeと呼ばれるモデルで、仕様一覧にはGPUにはAD104 GPU、ベース動作クロックは2.3 GHzで、VRAMには21GbpsのGDDR6Xを12GB搭載し、バス幅は192-bitで接続がされます。また、TDPについては285Wになっています。
このColorful製RTX 4070 Tiの仕様は当時発表されていた段階のRTX 4080 12GBと全く同じで、CUDAコア数だけは明らかになっていませんが恐らくAD104 GPUのフルスペック版を採用するため7680基になると見られています。
GPUモデル | GeForce RTX 4090 | GeForce RTX 4080 16GB | GeForce RTX 4070 Ti | GeForce RTX 4080 12GB |
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GPUダイ | AD102-300 | AD103-300 | AD104-400 | AD104-400 |
CUDAコア | 16384 | 9728 | 不明(恐らく7680基) | 7680 |
Tensor / RT コア | 512 / 128 | 304 / 76 | 240 / 60 | 240 / 60 |
ベースクロック | 2235 MHz | 2205 MHz | 2310 MHz | 2310 MHz |
ブーストクロック | 2520 MHz | 2505 MHz | 2610 MHz | 2610 MHz |
VRAM容量・仕様 | 24 GB GDDR6X | 16 GB GDDR6X | 12 GB GDDR6X | 12 GB GDDR6X |
バス幅 | 384-bit | 256-bit | 192-bit | 192-bit |
VRAM速度 | 21 Gbps | 23 Gbps | 21 Gbps | 21 Gbps |
帯域幅 | 1018 GB/s | 735.7 GB/s | 503.8 GB/s | 503.8 GB/s |
TDP | 450W | 320W | 285W | 285W |
定価(ドル) | $1599 | $1199 | 不明 | $899 |
販売価格(日本円) | 298,800円~ | 219,800円~ | 不明 | 164,800円~ |
発売時期 | 2022年10月12日 | 2022年11月16日 | 2023年1月5日 | 発売中止 |
GeForce RTX 4070 TiについてはRTX 4080 12GBのリネーム品であるため仕様が同一になるのでは無いかと見られていましたが、その通りになったようです。あとは価格だけが不明ですがこれがもしRTX 4080 12GBと同じであれば確実に売れないので、最悪でも799ドル、日本円で13万円前後ぐらいで発売して欲しい所です。
本音は10万円以下で出して欲しい所ですが、恐らくRadeon RX 7800シリーズなどライバルGPUが発売されない限りNVIDIAは高値で出すのが目に見えているので13万円ぐらいを覚悟しておきましょう。
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