NVIDIA GeForce RTX 4060のシェアが急拡大中。RTX 3060を上回るのも時間の問題?
Steamが毎月集計しているSteam Hardware SurveyではSteamユーザーが使用しているハードウェア構成を集計し、グラフィックカードなどでは各モデルのシェアを集計するものになっています。この集計結果によると2023年秋から2024年現在の間で人気のグラフィックカードはGeForce RTX 3060になっていますが、徐々に勢いを失いつつあり後継のGeForce RTX 4060に置き換わる兆しが出てきている様です。
GeForce RTX 3060のシェアは2024年6月集計の結果ではDirectX12対応GPUの中では5.96%で1位のシェアを獲得していますが、前月比では-0.12%でほかのモデルに比べても下落率が非常に大きく、徐々にシェアが落ち始めるなど別のモデルに置き換わっている兆候が出てきています。また、同様にRTX 3060と同世代のRTX 3060 TiやRTX 3070などRTX 3000シリーズのシェアの下落率もRTX 4000シリーズに比べると下落している様子が記録されています。
一方で、現行世代であるGeForce RTX 4000シリーズについてはRTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 4070などのシェアが前月比では増えています。特にのグラフィックカードが±0.2%以内の変動しかない中でシェア増が顕著だったのがGeForce RTX 4060で前月比で+0.41%を記録し、次点でGeForce RTX 4060 Tiが+0.32%を記録するなど、全体的にRTX 4060系GPUが普及し始めている兆候が確認できます。
NVIDIAでは徐々にGeForce RTX 3060などRTX 3000シリーズの生産を減らしつつある一方、GeForce RTX 4060含むミドルレンジモデルは発売から1年が経過したと言う事で価格も落ち着きつつあるなどコストパフォーマンスが優れたモデルになりつつあります。また、これらミドルレンジモデルの後継モデルは2025年春以降まで出ないとも言われているため恐らくこの調子で置き換えが進めば早ければ年内にはRTX 4060がデスクトップ向けGPUにおいてシェア1位に躍り出ると言えそうです。
NVIDIAのGeForce RTX 3060は4万円行かないぐらいで購入ができると言う事でミドルレンジモデルで構成するゲーミングPCではほぼ必ず搭載されていました。しかし、ここ最近はGeForce RTX 4060の価格も値下がり気味で、4万円ジャストぐらいで購入が可能になっています。それで性能もRTX 3060に対して20%ぐらい性能が上がっているので、今後RTX 4060の人気が上がっていくのは必然とも言えます。
ただ、少し気になるのがRTX 4060のVRAMが8GBと言う点で今後これがネックにならないかが気になるところです。また、例え今後シェア1位に躍り出てもおそらく2026年ごろには性能不足になると言えますので、ロングセラーにはならないと言えそうです。
Steam Hardware Survey | Steam
コメント
コメント一覧 (1件)
4060買う人は特に重いAAAタイトルとか機械学習とかのVRAM 8GBじゃ足りないタスクをやらないと思うので、そこがネックになることはあまりないと思います。
とは言え5060の値段次第ではすぐに人気が落ちることはありそうです。