NVIDIA GeForce RTX 4060の価格は5.3万円から。コスパについても解説。

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NVIDIAでは2023年5月18日にGeForce RTX 4060 Ti 8/16GBとRTX 4060の合計3モデルの発表を行いましたが、この中でRTX 4060に関しては価格が明らかにされていませんでしたが、発表から数日後に改めてRTX 4060の価格が発表されたと同時に、Founders Editionの存在についても明らかになりました。

目次

NVIDIA GeForce RTX 4060は5.3万円から登場。性能はRTX 3060 Tiを5%下回る性能ぐらい?

NVIDIAでは2023年5月18日にGeForce RTX 4060 Ti 8/16GBとRTX 4060の合計3モデルの発表を行い、この中でRTX 4060 Tiについては8GB版が$399、16GB版が$499で販売される事が明らかにされていますが、この発表時にはRTX 4060の価格についてはアナウンスがされていませんでした。

しかし、1日後の5月19日にNVIDIAではGeForce RTX 4060についても価格情報が発表され、メーカー希望小売価格は北米では$299、日本円では52,800円で販売が開始される事が明らかになりました。

このGeForce RTX 4060ではエントリーGPUなどで使用されるAD107 GPUが搭載され、CUDAコアは3072基で動作クロックは最大2.46 GHzとなっており、最大15 TFLOPs程度の性能が発揮できます。VRAMに関しては17 Gbpsで動作するGDDR6を8GB搭載し、バス幅は128-bitで帯域幅は272 GB/sになっています。ただ、帯域幅についてはNVIDIAはL2キャッシュを増やした事で実質453 GB/s程度は確保できているとのことです。

ゲーミング性能はRTX 3060 Tiに若干劣る可能性。コストパフォーマンスはDLSS3込みで考える必要あり。

GeForce RTX 4060についてはCUDAコア数がRTX 3060の3584基から14%も減らされていますが、動作クロックを1.8 GHzから2.5 GHz程度にまで向上させているため性能面ではRTX 3060 Tiを若干下回るレベルにまで追いついています。実際にNVIDIAが公表している性能比較ではRTX 4060はRTX 3060に対して1.2倍程度の性能が期待できるとのことで、これを基に計算するとRTX 3060 Tiに対して1080pでは5%劣り、1440pでは同等レベルに位置しています。

MSI GeForce RTX 3060 Gaming X Trio Review – Average FPS | TechPowerUp

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価格がRTX 3060 Tiが実売53,980円で販売されている一方でRTX 4060については約1000円安い52,800円で販売されている事からコストパフォーマンスでは両者は同等レベルに位置しています。ただ、このコストパフォーマンスの計算に用いた平均フレームレートはNVIDIAが提示したRTX 3060比で1.2倍で計算しているため、1080pに関しては大きなばらつきは無いものの、1440pにおいては128-bitで272 GB/sと言うバス幅と帯域幅によってパフォーマンスはRTX 3060 Tiを大きく下回るリスクはあると言えます。

GeForce RTX 4060については1080p程度であればRTX 3060 Ti並みの性能が期待できる事は確実ですが、ユーザーとしては同じ価格、同じ性能であれば特にRTX 3060やRTX 3060 Tiから乗り換える必要性はかなり薄いと言えます。一方でRTX 2060などからの乗り換えであれば性能は1.6倍ということでゲームでの快適性は大きく向上することは確実ですので買い替えるメリットはあると言えます。これに加えてRTX 4060では飛び道具としてDLSS 3.0やAV1エンコーダーそして、超低消費電力と言う魅力もあります。そのため、5万円程度でレイトレーシングを多用するゲームを快適にプレイしたい、高画質に配信を行いたい、Mini-ITXなど小型PCや省電力性にこだわりたいというユーザーであればRTX 4060は価値のあるグラフィックスカードになると言えそうです。

個人的にミドルレンジモデルを買う層の多くは最新のゲームをプレイする場合、フレームレートは犠牲にするか、画質設定を下げるというのがメインでを、DLSS 3.0やAV1エンコーダーにはあまり興味が無いと考えられます。そのため、RTX 4060に関しては性能面でも価格面でも購買層に対するインパクトがかなり薄いといえます。

そのため、GeForce RTX 4060が継続的に高い販売台数を確保するにはRTX 3060並みの4万円台にまで落ちないと厳しいと言えそうです。結局、RTX 2060系ユーザーは1.6倍ぐらいの性能差では触手が動かず『RTX 5000シリーズまで待とうかな?』となりますし、RTX 3060系ユーザーは『性能と価格が同じなら買い替える理由は無い』となってしまいます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (15件)

  • さらに言えばグラフィックボードはNvidiaだけじゃないからねー

  • 460枚も配る金あるならもうちょい値段設定頑張ってくれよ…

  • まぁ買い換え需要としても4.5万くらいが限界だよな

  • 現在の為替でそのまま計算すると42000円くらいなんですよねー
    これなら有りかなと思う
    nvidiaではなく、代理店側の問題が大きそうですね

    • 代理店も利益確保しなきゃいけないから、仕方ない部分もあるけど、1万超は乗せすぎだよね。
      25%の利益上乗せは、流石にやり過ぎ。

      • こういう奴って売れ行き悪い場合、定価以下の値下げ価格で売ってること知らないんだよな

    • 触手を見つけたときにフフってなったからオッケーだ

  • NVIDIAは、自社のグラボを買って欲しく無いのだろうか?

    4000シリーズはどれも「買わないでください」と言わんばかりの価格設定だな。

    売る気無いなら開発しなきゃいいのに。

  • 3060Tiと同じ値段・同じ性能ってこの2年間なにやってたんすか?
    TSMCの無駄遣いかよ

    • こういう、暴利の言い訳を鵜呑みにしちゃう良い子ちゃんがいるから、代理店が図に乗る。

      正に代理店の養分。

      そもそも、どの業界でも売れなかったら赤字放出は当たり前だろ。

      売れない物を作った(仕入れた)自分達のミスなんだから。

      売れ残っても自分達の懐が傷まないように、早い段階で買ってくれるお客さんに(自分達の)保険代を支払わせてるだけだろうが。

      「売れなかった時の(自分達の)為の保険で高くしてます」なんて他の業界からすれば失笑もんだよ。

  • まあ、買わなきゃ良いだけ
    こんなゴミ売れるはずもないが

  • コスパは微妙って言われてる4070ですら前世代の上位機種に並ぶ性能あるのに
    上位機種に負けるんだったらなおさら買ううまみなさそう

    帯域狭すぎて特定の作業とかで3060に負ける分野ありそう

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