NVIDIA GeForce RTX 4060のベンチマークが登場。RTX 3060より18%性能向上で今まで通りと同様の伸びしろに
NVIDIAでは2023年6月29日にメインストリーム向けのRTX 4000シリーズとなるGeForce RTX 4060の発売を予定していますが、今回このRTX 4060のGeekbenchの計測結果が登場しました。
このGeForce RTX 4060の仕様についてはGPUコアにはエントリー向けに設計されたAD107 GPUを搭載し、合計3072基のCUDAコア、128-bit接続のGDDR6を8GB搭載する仕様となっており、RTX 3060よりCUDAコア数やバス幅が減っていますがL2キャッシュの増量や動作クロックの向上などでRTX 3060を超えるパフォーマンスを発揮できる設計になっています。
Geekbenchに登場したのはVulkan APIを用いた結果と、OpenCLを用いた結果の2つとなっています。
Vulcan APIでは99419pt、OpenCLにおいては105630ptを記録しています。
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GeForce RTX 4060を先代のRTX 3060と比べるとVulkanでは17%、OpenCLでは18.4%で平均すると17.7%のスコア向上が見られています。
このスコアの向上代はRTX 2060とRTX 3060の18%向上とほぼ同じレベルの性能向上が見られています。
価格面で似ているRadeon RX 7600に対してはVulkan APIでは4.5%、OpenCLでは31.7%優れたスコアをRTX 4060は記録していますが、OpenCLはGPUコア数の多いGPUで有利に出る傾向にあるため、ゲーミング時のパフォーマンスについてはVulkan APIで見られた通りほぼ同じレベルに位置する可能性がありそうです。
なお、RTX 3060 Tiに対してはVulkan APIでは5%、OpenCLでは6%ほど劣る性能となっており、ゲーミング時のパフォーマンスについては1440pなど解像度が高い環境ではバス幅の狭さが原因で性能差が大きくなると見られています。
NVIDIAのGeForce RTX 4060は日本では6月29日午後10時より発売が開始される予定となっています。価格は52,800円からとなっており、先代のRTX 3060が現在4.4万円程度で売られているため、性能の向上代とほぼ同じ20%高い価格での販売となります。
RTX 4060については性能面では順当な進化ではあるのですが、価格が何よりも高いです。5.3万円で販売されるのであれば、RTX 4060より性能面で優れているRTX 3060 Tiが4.9万円で販売されているため、DLSS 3.0やAV1エンコード機能などに興味が無ければRTX 3060 Tiを買った方が幸せになれると言えます。
特にRTX 3060 TiではRTX 4060の2倍のバス幅である256-bitであるため、オープンワールド系のゲームの他、1440p環境などでも対応が可能でRTX 4060よりゲームが快適にプレイ出来る期間は長いと考えられます。
コメント
コメント一覧 (2件)
nvidiaは、そんなにゲーマーにグラボを売りたくないなら発売しなきゃいいのに。
何がなんでも先代比でお得にしたくないんだな。
あまりにも 4060が駄目すぎて
ASUSより 3060の「DUAL-RTX3060-O12G-WHITE」といのが新規で出る…