NVIDIAでは2022年秋以降にGeForce RTX 4090をはじめとするハイエンドモデルを発売しました。この中でもRTX 4090は価格は高いものの性能の高さから在庫切れが相次ぐなど人気がありましたが、2023年に入りRTX 4000シリーズに関しては売れ行きが失速し始めているようです。一方で、前世代のRTX 3000シリーズやAMDのRadeon RX 7000やRX 6000シリーズは好調を維持しているようです。
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズの売れ行きが失速、売れ筋はRTX 3070やRTX 3060 Ti。Radeon RX 7900 XTXも好調
NVIDIAでは2022年秋以降にGeForce RTX 4090をはじめとするハイエンドモデルを発売しました。この中で特にRTX 4090については高い性能から発売時には売り切れ、海外においては入荷されても数日で売れるという状況が続いていたようですが、2023年に入るとRTX 4090をはじめとするRTX 4000シリーズの売れ行きは失速し始めていることがMoore’s Law is Deadが各販売チャンネルの内部ソースから入手した情報より明らかになっています。
RTX 4090 Q1 Sales Update: Nvidia’s Greed has Limits! (+ Intel / AMD CPU Update) – YouTube
NVIDIAが発売したGeForce RTX 4090についてはRTX 3090 Tiの2倍近い性能であることから、最高性能のゲーミングPCを求めるユーザーからの需要はあったようで日本円で30万円近い価格であったにも関わらず発売日には売り切れ。その後も海外を中心に供給を上回る需要から入荷してもすぐに売り切れるという状況になっていました。
しかし、このあとに発売がされたRTX 4080についてはRTX 3090 Tiを30%上回る性能であったものの価格が24万円とRTX 3090 Tiの30%増しの販売価格に設定されたことからコストパフォーマンスの悪さが目立ちほとんど売れず、RTX 4070 Tiについてもコストパフォーマンスが悪いとしてあまり売れていない状況になっています。
そんな、RTX 4000シリーズですが、比較的好調だったRTX 4090についても売れ行きが鈍化し始めておりRTX 4000シリーズ全体として売れ行きが落ち込んでいるようです。
ソース①:アメリカ大手のPCパーツ販売店であるMicrocenterの関係者によると、RTX 4090の販売については売れ行きが落ち始めており、数日で売れはするものの価格が$1900(日本での販売価格で言うと30万円ぐらい)を超えると売れないとのこと。
ソース②:Radeon RX 7900 XTXやRTX 4090の販売は好調と言えるものの、RTX 4090については入荷して数日間から数週間は売り切れない勢い。一方でRTX 3000シリーズに関しては売れ行きは絶好調。
ソース③:我々の販売チャンネルではRTX 4000シリーズは2023年に入り始めてほとんど売れていない。最も売れているのはRTX 3070やRTX 3060 TiそしてRX 6600 XTでどれも定価かそれ以下で販売されているモデルのみ。
ソース④:カナダの大手量販店では十数個のRTX 4090を今月入荷したものの、売れたのは1台のみでワークステーション向けに購入していたようです。一方で、RTX 3000など前世代モデルの売れ行きは好調。
ソース⑤:北米大手量販店関係者によると2023年1月時点ではRadeon RX 6000やRX 7000シリーズの売れ行きは絶好調で入荷次第すぐに売り切れる状況。ちなみにIntel ARCに関しては全く売れていないとのこと。
GeForce RTX 4000シリーズに関してはRTX 4090を除くと発売日から不調と言う状況になっており、RTX 4090に関しても安いモデルで無い限り売れていないという状況のようです。
実際にNeweggやBestbuyではRTX 4090に関しても$1935から現在は$1800で販売が行われています。Neweggの価格は基本的に新製品はあまり値下げが行われない傾向にありますが、弱気な価格が設定されていることから想定以上に売れていない可能性があるようです。
RTX 3000シリーズやRadeon RX 6000シリーズについては売れ行きがあまり落ち込んでおらず、RTX 4000シリーズより前世代モデルを求めるユーザーが多い傾向もみられるとの事です。
Radeon RX 7000シリーズに関しても人気があるようで、量販店関係者によるとRadeon RX 7000シリーズに関しては過去10年間で見た事のないような人気とのことで、RX 7900 XTXに関しては高価なAIBモデルでも入荷次第完売となるとのことです。一方で、RX 7900 XTXのライバルであるRTX 4080に関してはほとんど売れていないとのことです。
AMDのRadeon RX 7900 XTXやRX 7900 XTについてはNVIDIAのGeForce RTX 4070 TiとRTX 4080の間に位置する価格でパフォーマンスもレイトレーシングを除けばほぼ同等と言えるため、コストパフォーマンスの優れているRadeonにユーザーが流れている現象が起きているようです。AMDに関しては依然としてRadeon RX 6950 XTやRX 6750 XTの在庫を抱えているのですが、この2つのグラフィックカードはここ最近毎月値下げが行われており、さらなる販売促進をするためにコストパフォーマンスがRX 7000シリーズよりも高い事を宣伝する事もしています。
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この後の展開としてはRX 6000シリーズの在庫がなくなればAMDはRX 7000シリーズの価格を引き下げる事でシェアを取るという事が考えられます。そのため、NVIDIA側も販売価格を高値のままに維持することは困難になると見られています。
コメント
コメント一覧 (5件)
無慈悲な
「intel ARCに関しては全く売れていない」
ってかどんな層がどんな理由で買うのか見えない
日本じゃそこまで安く感じないけどRX7900XTめちゃくちゃコスパいいからなぁ
10万を大きく超える金額はグラフィックボードの価格として大多数のユーザーからのコンセンサスが得られない証左かと。
20万、30万あったらグラフィックボードではなく他に使う事を考えます。
グラボに20万も30万出すなら本体買うわ
まず新しいグラボはスペックが良すぎるためそこまでスペックが必要な人が少ない気がしますしそういう人はもう既にRTX3080やRX6800以上のグラボを持っている気がします
私はグラボがrx550とかなり低いため買い替えたいとは考えていますがrx6600xtクラスのグラボがあればほとんどのゲームができると思っているので50000円以上グラボにだせないです