NVIDIA GeForce RTX 3050 6GB版は性能が8GB版より20%程度低下。電力効率は大幅向上
Erste Tests: Gaming-Benchmarks zur GeForce RTX 3050 6 GB mit 70 Watt – ComputerBase
NVIDIAのGeForce RTX 3050 6GB版は2024年1月末ごろに発売されました。このモデルは2022年に発売されたGeForce RTX 3050に対してVRAM容量を8GBから6GBに減らしたほか、バス幅も128-bitから96-bitに、CUDAコアは2560コアから2304コアに減るなど全体的にスペックが落とされたモデルになっています。(スペックは落ちていますが消費電力は130Wから外部電源不要な70Wに減っています)
また、このモデルの登場に伴い2022年から発売されていたオリジナルのRTX 3050(以下RTX 3050 8GB)は製造が中止され、すべてこの6GB版に置き換えられる計画になっていますが、今回このRTX 3050 6GBについてドイツのテック系メディアのComputer Baseが一部ベンチマークを行い、RTX 3050 8GBと性能を比較した結果を掲載しています。
テストは3DMark TimeSpyとCyberpunk 2077の2つで両者ともにフルHD解像度で画質は最高設定、FSR/DLSSなしで計測が行われています。
この2つのテストでは6GBに減らされたVRAMは容量不足に陥ることはなく、純粋にCUDAコアの減少や使用可能な電力が低下したことでRTX 3050 8GBに対してRTX 3050 6GBは性能が約20%低下する結果になっています。20%と言うとフレームレートに現れる差も大きく、Cyberpunk 2077ではRTX 3050 8GBでは平均45FPSでしたが、RTX 3050 6GBは36FPSと体感できるレベルで下がっています。
性能は20%程度落ちてしまっていますが、消費電力はRTX 3050 8GBが128W使っていたのに対してRTX 3050 6GBは69Wと46%削減されているため、電力効率としては大きく向上しています。
なお、このRTX 3050 6GBは2024年第一四半期で製造終了となるGeForce GTX 1650の後継モデルと言う立ち位置でもあるのですが、Computer BaseではGTX 1650やRadeon RX 6600などエントリー向けグラフィックスカードとの比較結果もまとめている最中とのことですので、エントリー向けグラフィックスカードを買うことを検討している人は、GTX 1650とRTX 3050 6GBとの比較結果を見てから決めた方が良いかもしれません。
コメント
コメント一覧 (1件)
ゲーム以外の日常使いマシンはこれで十分かな・・と思って待ってたんですが、同時に出た Ryzen 8700G の内蔵GPUが予想以上に出来が良く、しかもほとんど電力を食わないので心が揺れています。