NVIDIAでは現行のRTX 3000シリーズの在庫はまだ残っている中で間もなく次世代GPUとなるGeForce RTX 4000シリーズの発表、発売を予定していますが、残っている在庫を減らすためなのか現行のRTX 3000シリーズについてミドルレンジモデルを中心にリフレッシュモデルが投入される可能性があるようです。
在庫が余っていると言われているRTX 3000シリーズ
NVIDIAでは2022年9月19日から開催するGTCにて次世代GPUであるGeForce RTX 4000シリーズの発表を予定する一方で、現行のGeForce RTX 3000シリーズについてはハイエンドモデルを中心に在庫が大量に余っているという情報が出ており、NVIDIAはAIBからハイエンド向けのGPU、GA102 GPUを買い取るという措置に出たとも言われています。
そんな、RTX 3000シリーズについてですが、RTX 3090やRTX 3080などのハイエンドモデルは9月から更なる値下げが行われると言われていますが、RTX 3070やRTX 3060などのミドルレンジモデルについては近々テコ入れを行うべくリフレッシュモデルが3モデルほど投入される可能性があるようです。
廉価版RTX 3060とVRAMやGPUを強化したRTX 3060 Tiを投入?RTX 3070 Tiは余ったGA102を搭載?
NVIDIAでは既にライフ末期のラインアップに関しては大々的な発表を行わずプレスリリースだけで発表、発売を行うパターンが多く、最近ではRTX 3080 12GB版やGTX 1630がこのような形で発表が行われています。
今回はプレスリリースだけで発表となりそうな追加モデルがMEGAsizeGPU氏からリークとして出現しています。
Upcoming RTX30 lineup:
3060 8G
GA106 128bit 8GD63060Ti D6X
GA104 256bit 8GD6X3070Ti
GA102 256bit 8GD6X— MEGAsizeGPU (@Zed__Wang) September 7, 2022
モデルとしては合計3つ追加されるようで、RTX 3060、RTX 3060 Ti、RTX 3070 Tiの追加バージョンとなりそうです。
まず、RTX 3060については現行モデルはGDDR6を12GB、バス幅192-bitで搭載されていますが、新たに追加されるバージョンではGDDR6が8GBに減らされバス幅も128-bitに縮小される廉価版モデルが投入されるようです。
このモデルについてはRTX 3050とRTX 3060の間に大きな性能差と価格差があったためこのギャップを今更ながら埋める意味合いもありそうです。
次がRTX 3060 Tiで、現行モデルではVRAMにGDDR6を8GB搭載していますが、追加バージョンではVRAMがGDDR6Xにアップグレードされるようです。ただ、容量については現行と同じく8GB据え置きでバス幅にも変更はありません。
RTX 3070 Tiの現行モデルではGPUにGA104 GPUを採用していますが、新バージョンではRTX 3090やRTX 3080で使われていたGA102 GPUが搭載されるようです。
NVIDIAの次世代GPUについては2022年中はRTX 4090などハイエンドモデル中心に発売が予定されていますが、2023年初旬からミドルレンジモデルについても発表、発売が行われる予定となっています。そのため、在庫として残っているRTX 3060やRTX 3060 Tiについては価格を下げたり、性能アップによる販売テコ入れに繋げたいという意図が今回のモデル追加にありそうです。
NVIDIAが8月中に更なる値下げ?AIBから在庫のGA102 GPUを買取中の模様
一方で、ハイエンド寄りとなるRTX 3070 TiのGA102 GPU化については少々事情が異なりそうです。
8月頃に出現したリークでNVIDIAは次世代GPUであるGeForce RTX 4000シリーズの生産をしてもらうために、AIB各社に残っているGA102 GPUの在庫の買い取りを行ったと言われています。その買い取ったGA102 GPUの処理先としてRTX 3080などに最も近いRTX 3070 Tiがあてがわれたという見方が出来そうです。ただ、RTX 3070 Tiは価格が高めと言う事もありあまり売れていませんので、RTX 3070などより廉価なモデルにGA102 GPUが搭載される可能性も今後ありそうです。
GeForce RTX 3060やRTX 3060 Tiについては後継モデルとなるRTX 4060やRTX 4060 Tiの発売までまだ半年以上の時間はありそうですが、RTX 3090やRTX 3080の失敗からNVIDIAは早い内から販売テコ入れなど対策に打って出るという事なのでしょうかね。
ただ、モデル末期のモデルに関しては売れ行きを左右するのは価格であるため、RTX 3060の8GB版が3万円台中盤辺りで販売されないとテコ入れとはならずただ、消費者を迷わしてしまう存在にしかならないように感じます。
また、RTX 3060 TiのGDDR6X化も価格が据え置きで販売されても『GDDR6Xになったから買おう』とはならずこちらも消費者を迷わし、AIBにとってはバリエーションが増えて管理コストが増えるだけの邪魔な存在にしかならない気しかしません。
NVIDIAについては最近の決算は落ち気味で在庫品となる現行モデルの値下げ対応は積極的に行いたくないというのが本音かと思いますが、モデル末期のグラボを今の値段で買う人は居ないという現実を受け入れて欲しい所ですね。
PS5も6000円値上げされますので、Amazonで買えるかは分かりませんが、欲しい人は早めにエントリーする事がオススメです。
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