NVIDIAのGeForce RTX 4090では高い性能の一方で公称TGPが450Wとなぃてpろ消費電力の高いという認識が一般的ですが、電力関連の設定を見直す事でパフォーマンスを犠牲にせず、消費電力を大幅に下げる事が可能なようです。
GeForce RTX 4090のTDPがほぼ半分に。性能は8%ほど低下に留まる
韓国のテック系サイト、QuasarZoneがGeForce RTX 4090について、電圧を下げるアンダーボルト設定とPower Limit設定の2つでどのような違いがあるのかを調査した結果が掲載されています。
このRTX 4090については発売時のレビューなどで電力効率は比較的高い事が明らかにされており、Power Limitを下げても性能が大きく変わらない事や、ゲーム時の消費電力は公称TDPの450Wに対して350W程度と低めであることが明らかになっています。
ただ、QuasarZoneが行った調査ではPower Limit設定や電圧を下げる事で性能を大きく犠牲にせず、消費電力を大幅に低減できる事が明らかになっています。
QuasarZoneでは複数のPower Limit設定と電圧を下げる設定で5つのゲーム(Cyberpunk 2077, Marvel Spider-Man Remastered, Forza Horizon 5, Lostark, PUBG Battlegrounds)の平均FPSと全体の1%の割合で見られる低いFPSの2つを計測しています。
結果としては、デフォルト設定時にはTGPが347Wであったものが、Power Limitを70%に制限しても平均FPSははデフォルト設定に対して97.8%維持しつつTGPは305Wに低減、更にPower Limitを下限の60%に設定しても性能の93.9%を維持しつつTGPは268Wと20%以上も消費電力の低減が可能になっています。
電圧を下げるアンダーボルト設定では動作クロックも任意の値に設定していますが、アンダーボルト850mV、動作クロック 2460 MHz設定ではデフォルト設定に対して92.4%の性能を維持しながらも、TGPは232Wとデフォルト時の347Wから33%減を記録しています。
ちなみに、92.4%の性能はRTX 3090 Tiに対して1.35倍程度の性能にはなりますので、これらをたったの230W台で実現し、公称TGPの450Wに対しては約52%という驚異的な値である事が分かります。
今回はPower Limitと電圧を下げるアンダーボルトの2種類でテストが行われていますが、パフォーマンスを維持しながら消費電力低減の効果としてはアンダーボルトの方が高くはなっています。しかし、これらはMSI Afterburnerなどで細かな設定や調整が必要であることから単純にPower Limitのスライドバーだけを下げるPower Limitの方が簡単に出来る電力効率向上策となります。
GeForce RTX 4090は発表前は600Wを超えるなどと言われたり、発表された時もTGPが450Wであった事から電力効率が悪いイメージがありますが、実際にはRTX 3090 Tiより1.5倍近い性能となっていますが、消費電力面ではRTX 3090 Tiと同じかそれ以下で動作できるなど電力効率は大幅に向上しているようです。
ちなみに、AMDがRTX 4080が発売される数日前にRadeon RX 7900 XTXの魅力を紹介した資料を発表しましたが、この時にRTX 4090の公称TGPを基に電力効率を比較したスライドに関する脚注が残されたまま、スライド本体は存在しないという謎な事が起きていました。もしかしたら、今回のようにRTX 4090の電力効率の高さなどを見てAMDが思うほどRX 7900 XTXとの差がスライドに出来るほど無いと判断して資料を消したなどRTX 4090はAMDの想定を超えるぐらいの電力効率であるのかもしれません。
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