NVIDIAでは2022年3月末に現行のGeForce RTX 3000シリーズの最上位モデルとなるGeForce RTX 3090 Tiを発売し、当初はアメリカで1999ドル、日本では30万円近い価格で販売がされていました。しかし、発売から半年が過ぎ、次世代モデルの発売が近づく中、アメリカのEVGA公式サイトではRTX 3090 Tiが約1000ドル、日本円で13万円近い値下げが行われているようです。
最上位GPU、NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti
NVIDIAでは2022年3月29日にGeForce RTX 3000シリーズの最上位モデルとなるGeForce RTX 3090 Tiを発表、GPUにはGA102 GPUに搭載されるCUDAコア、10752基すべてを有効化し、動作クロックはベースが1560 MHz、ブースト時が1860 MHzとRTX 3090より200 MHz近く向上しています。またVRAMは19.5Gbpsから21Gbpsへ高速化が行われています。
このGPUは発売当時の定価は1999ドルで、実売価格は平均2000ドル以上で日本では約30万円近い価格で販売が行われていましたが5月頃になると定価に対して100ドルの値下げが行われるなど徐々に値下げしての販売が増えてきていましたがアメリカのEVGA公式サイトでは2150ドルで販売開始されたRTX 3090 Tiが期間限定とは言え、半額に近い価格で投げ売りされているようです。
EVGA公式サイトは定価に対して1000ドル(13.5万円)値引き。ほぼ半額に・・・
定価に対して1000ドルの値引きが行われているのはEVGA公式サイトで販売がされている『EVGA GeForce RTX 3090 Ti FTW3 GAMING』モデルで、定格クロックでの動作とはなりますが発売当初の定価は2149.99ドル(日本円:約29万円)で販売がされていました。
しかし、ここ最近グラフィックカードが売れない状態である事やNVIDIAが次世代GPUのGeForce RTX 4000シリーズに備えてRTX 3000シリーズのハイエンドモデルの一部を値下げした事を踏まえたのか、EVGA公式サイトでは2149.99ドルだった『EVGA GeForce RTX 3090 Ti FTW3 GAMING』が1000ドル値下げの1149.99ドルで販売がされているようです。日本円に換算すると29万円が15.5万円、約13.5万円の値下げとなります。
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EVGAのサイトでは他のRTX 3090 Tiについても600ドルから1000ドルの値下げが行われており、今回冒頭で紹介した『EVGA GeForce RTX 3090 Ti FTW3 GAMING』の1149.99ドルから1399.99ドルの間でGeForce RTX 3090 Tiが入手できるようになっています。
なお、HYDRO CopperやKINGPINなどオーバークロッカー向けの特殊モデルに対しては値下げは反映されていない様で、これらのモデルはHYDRO Copperが1500ドル、KINGPINは2000ドルで販売が継続されているようです。
日本でもRTX 3090 Tiは最安値19万円を切る価格に
日本においてもGeForce RTX 3090 Tiなどグラフィックカード販売価格は下がり始めているようで、価格.comでRTX 3090 Tiの価格を確認すると、玄人志向のRTX 3090 Tiが既に19万円を切る、189,800円で販売が行われています。
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他にもPalitやMSI製のRTX 3090 Tiも20万円を下回る価格で販売がされており、当初は30万円以上していたGPUとは思えないような価格になっています。
GeForce RTX 3090 Tiとは異なりますが、ハイエンドモデルの中では比較的売れ筋のRTX 3080についても値下がりが激しいようで、Palit製のRTX 3080は103,800円と大きく値下がりしています。
12GBのVRAMを搭載するGeForce RTX 3080についてもZOTAC製が104,980円で販売されています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 AMP Holo LHR 12GB |パソコン工房
このVRAM 12GB版のRTX 3080は2022年1月11日に発売がされていますが、発売当初は20万円を超える価格で販売されていました。しかし今の価格は当初の半額近い価格になっておりグラフィックカードバブルが完全に弾けた事がこの価格を見れば確認できます。
GeForce RTX 3090 TiやRTX 3080などハイエンドモデルは年内に登場予定のGeForce RTX 4090に備えて在庫を一掃するためか、大幅な値下げが積極的に行われているようです。特にRTX 3090 TiについてはRTX 4070と同等レベルになるとリークでは言われているため、RTX 4000シリーズが発売されれば誰も怖くて手を付けられなくなるのは明確なため、NVIDIAや販売サイドでは積極的な値下げをしているようです。
正直、RTX 4070並みの性能と発表会でネタにされるRTX 3090 Tiを20万円近い価格で買うのは賢明ではないです。ただ、RTX 4070自体、登場は2023年初旬まで延期されるという話もある他、値段も現行のRTX 3070よりは若干値上げされる可能性もあるため、高い性能を持つグラフィックカードを近い内に欲しいという人であればRTX 3080を10万円前半で買うのは選択としてはアリかもしれません。(って言ってもRTX 4000シリーズまで待てる人は待ちましょう)
コメント
コメント一覧 (3件)
4000でるし半額でも欲しいとは思わないですね。
それなー
消費電力問題
買う予定の人は電源用意しましょうね。