Intel Raptor Lake-SのQS品を用いたゲーミングベンチマーク出現。約9~12%向上

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Intelでは2022年10月以降に第13世代CPUのデスクトップ向けのRaptor Lake-Sを発売予定としていますが、このCPUの製品版手前であるQualification Sample(QS)品CPUを用いてゲーミングパフォーマンスを計測した結果が出現しました。

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2022年秋以降に登場予定のRaptor Lake-S

Intelでは2022年秋頃を目途に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定です。この製品では同時期にAMDが発売予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに対抗を目的に投入予定で、L2キャッシュの大容量化や動作クロックを6 GHz近傍にまで設定することで純粋なCPUパフォーマンスのみならず、ゲーミング時のパフォーマンスが大きく向上すると見られています。

今回、そんなRaptor Lake-Sについて中国のBilibiliにてCore i5-13600KとCore i7-13700Kの発売前段階で製品版候補である完成度を誇るQS品をExtremePlayerというユーザーが入手し様々なゲームでのパフォーマンスを比較しています。

ゲーミング時のパフォーマンスは9~12%向上

 

ゲーミング時のパフォーマンスについては合計10タイトルが用いられており、CS:GOやApex Legends、Red Dead Redemption 2などが含まれています。ベンチマークはASRock Z690 Steel LegendのDDR5版とDDR4版を用いて計測が行われています。

Core i5-13600K

Core i5-13600KはP-Coreを6コア、E-Coreを8コア搭載するアッパーミドルレンジモデルで、コストパフォーマンスを重視するゲーミングPCなど売れ筋モデルになると見られているモデルです。

ゲーミング時のパフォーマンスにおいては、DDR4搭載時はFull HDの状態ではCore i5-12600Kと比較して平均fpsは10%近く向上しており、最低fpsも11%と大きく向上していることが確認できます。

一方でDDR5搭載時では伸びしろが若干大きく、Full HDの最低fpsは14%、平均fpsは11.5%と大きくなっています。

また、DDR4でもDDR5でも4KやQHD時に最低fpsが11%~12%ほど改善しているため、ゲームをする際のfpsのみならず瞬間的なカクつきなど快適さを損なう挙動が減っていると言えそうです。

Core i7-13700K

Core i7-13700KはP-CoreとE-Coreを8コア搭載したCPUで構成自体は現行のCore i9-12900Kと同じになっています。ただ、ブースト時の動作クロックは200 MHzほど高く設定されており、L2キャッシュ容量の倍増も相まって同等以上のパフォーマンスがあると見られています。

そんな、Core i7-13700KのゲーミングパフォーマンスはDDR4搭載状態において平均fpsは2~8%の伸びになっておりあまり大幅な向上は見られていません。一方で最低fpsについては7~14%と大きく伸びています。

DDR5搭載時でも傾向は大きく変わらず、平均fpsは4~9%、最低fpsは11~13%の向上となっておりゲームをプレイする際の快適性は大きな向上を感じられると考えられます。

CPU-ZなどCPUに焦点をあてたベンチマークではCore i5-13600KやCore i7-13700Kのシングルコア性能は10%の向上となっていたため、ゲーミング時のパフォーマンスについても同じような伸びしろになっています。

 

Raptor Lake-SではGeekbenchやCPU-ZなどCPU単独で計測が可能な性能向上に加えて、L2キャッシュを増やすことでAMDがアピールしている実ゲームでのパフォーマンス向上も目指しているようですが、今回出現したベンチマーク結果を見る限りその目的は達成できているとは言えそうです。ただ、AMDのRyzen 5 7600XなどZen 4系のRyzen 7000シリーズでもRaptor Lake-Sと同等レベルの性能を目指し、さらにV-Cache搭載版を発売することも計画されているためIntelがゲーミング時のパフォーマンスにおいて優位性を確保できるかについては微妙かもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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