AMDから2022年10月頃に発売が予定されているRDNA3アーキテクチャーを採用したRadeon RX 7000シリーズですが、RDNA2を採用するRadeon RX 6900 XTから最低でも50%以上上回る性能を目指しているとの事です。
RDNA3とRDNA 4の一部情報が出現。性能と価格が大きく上がる
AMDのRDNA3は2022年10月頃に発売が予定されているRadeon RX 7000シリーズに採用される予定の最新鋭GPUアーキテクチャーとなっており、2つのGPUダイをキャッシュ用ダイで繋ぎ合わせたMCM構造の採用が確実視されています。今回、そんなRDNA3についてMoore’s Law is Deadがリーク情報を手に入れたようで、性能面や価格面そして、RDNA3の次期アーキテクチャーにあたるRDNA 4に関する情報も一部出現しています。
RDNA3の性能はRadeon RX 6900 XTを最低50%上回る性能に
RDNA3の目標性能はRadeon RX 6900 XTを50%以上
・開発の初期段階ではあるものの、RDNA3ではRadeon RX 6900 XTに対して最低でも60%上回るだけの性能になる可能性が非常に高い
・性能についてこの時点で確約する事は難しいが、複数のソースによると大まかにRadeon RX 6900 XTの倍程度の性能を達成できるとの事
・より高い効率とレイトレーシングパフォーマンスを発揮するが、消費電力量についても従来モデルに比べて大幅に増える見込み
発売までに性能や構成が大きく変る可能性もあり
・RDNA2の設計や仕様については何度も変容を遂げており、RDNA3も現時点の情報から発売までに何度も変更が加えられる可能性が高い
・上記を踏まえた上で、RDNA3がRDNA2に比べてパフォーマンスに全力な背景には、V-Cache技術が想定以上に上手くいっている事が関係しているとの事。
RDNA3の発売は2022年第3四半期または第4四半期になると見られています。
ちなみに、RDNA3の発売については数日前にリーク情報を扱うGreymon55氏が2022年10月頃に出現するという情報が出ておりその情報と合致してはいます。
I’m not talking specifically about Nvidia, I’m just talking about the next-gen.😳
— Greymon55 (@greymon55) September 9, 2021
性能が大幅上昇の代わりに価格も大きく上がる見込み
発売まで1年以上あるRDNA3ですが、価格についてMoore’s Law is Deadで関係者から聞き入れたリークを基に推察がされています。
RDNA3では現行のGeForce RTX 3090を大きく超える価格になり、最上位モデルと見られているRadeon RX 7950 XTは$2000程度になると予測されています。この価格は現行のRTX 3090の定価より$500程度高く、Radeon RX 6900 XTよりは$1000高くなっており、Radeon RX 6000シリーズの価格帯を大きく超えています。ただ性能もRTX 3090の倍程度を予想しているため、コストパフォーマンス面ではお得なグラフィックカードと言えるかもしれません。
ハイエンド帯であるRadeon RX 7800 XTについても性能面では現行Radeon RX 6800 XTの倍に達すると見られており、価格は現行の$649から$999に大幅値上げがされると見られています。ただこちらも性能は倍でも価格は倍以下に抑えられています。
この値上げ幅もモデルが下がるほど縮小するようでRadeon RX 7700 XTではRadeon RX 6700 XTに比べて$120程度の値上げに収まると推察しています。また、コストパフォーマンスに目を向けるとRTX 3090程度の性能を持ちながら価格はRTX 3090の半分以下となるようですのでAMDとしてはこちらもコストパフォーマンスが高いとアピールを出来るような仕様となっているようです。
なお、Radeon RX 7600 XT以下のモデルではRDNA2アーキテクチャーを流用するというリークが過去に出ていますが、価格面ではそのためか安く抑えられており、Radeon RX 7600 XTは+$20程度に収めまれています。AMDとしては$400以下のモデルについてはシェアを大きく取りたいという目標を持っているようで旧世代モデルを改良する事で競争力のある性能を維持しながら安い価格で販売する事を考えているのかもしれません。
Radeon RX 7000シリーズには6nm化されたRDNA2も投入される可能性
RDNA 4の情報も一部だけ登場
Moore’s Law is DeadにてRDNA 4に関する一部情報も出現しています。
情報では、RDNA 4の性能の向上代はNVIDIAで言うとTuringからAmpereに変った時ぐらいが最低でも達成できると見られているとの事です。また、登場時期についてはRDNA2からRDNA3の時のように2年以上はかからず、RDNA3リリースから1年または1年半程度の2023年末から2024年初旬に発売が出来るのではないかと推察がされています。
GA104を搭載するGeForce RTX 3060が出現。TDPが若干上昇?
RDNA3では性能が大幅に強化される分、やはり価格の大幅上昇は避けては通れないようです。恐らく2022年末には半導体不足も解消していると信じたいです。ただ、もし今のグラフィックカード相場と大きく変らない状況となれば定価が$1999と推察されているRadeon RX 7950 XTは日本では安くても30万円、最悪40万円ぐらいのグラフィックカードとなりそうで恐怖を感じますね。消費電力についても500Wに迫るというリークが何個か出ており、今回のMoore’s Law is Deadでも消費電力については「Much higher than before:過去に比べて大幅に高い」と強いトーンで書かれている事から恐らく500Wに迫るのは事実と言えそうです。
コメント
コメント一覧 (1件)
新製品の性能が上がるのは当たり前でCPUでも新製品は同じ位の価格で売り出すのに、どうしてGPUメーカーは高く売りたがる傾向が嫌だ
性能は上がって当然なのに500$も高い値付けとかamdもnvidiaもやめてほしい