AMDの次世代グラフィックアーキテクチャーであるRDNA3を搭載したNavi31について、テープアウトがされた事がリーク情報によって明らかになっています。なお、RDNA3搭載モデルの発売時期については2022年Q4からになる見込みです。
Radeon RX 7000シリーズ最上位モデルとなるNavi31がテープアウト
AMDでは2022年から2023年にかけてアーキテクチャーをRDNA 2からRDNA3に刷新したRadeon RX 7000シリーズのリリースを予定しています。そのRadeon RX 7000シリーズの中で最上位モデルとなるNavi31について半導体の設計段階を終え、試作品の製造が開始されるテープアウトが行われたとの情報がGPU関連のリークに詳しいGraymon55氏によって明らかにされました。
Next generation flagship graphics card has been taped out.
— Greymon55 (@greymon55) October 29, 2021
RDNA3アーキテクチャではAMDとしては初めて採用TSMCの5nmプロセスを用いて製造されるほか、11月中に発表が行われるCDNA2アーキテクチャーから採用されるMCM機構になると見られています。
テープアウトということで、今後AMDや一部のAIBにこれらの試作チップが渡るため、ベンチマークなどより詳細なリーク情報が2022年初頭から出現するかもしれません。
Radeon RX 7000シリーズはミドルレンジから出現?
As I’ve said many times, RDNA3 starts with N33 in Q4 next year.
— Greymon55 (@greymon55) October 29, 2021
Greymon55氏によるとNavi31 GPUのテープアウト情報の他に、Radeon RX 7000シリーズの登場時期や先頭モデルについての情報も記載されています。
発売時期については過去の情報に出現した通り2022年第四四半期頃になるとの事です。第四四半期は10月から12月という事で過去にNVIDIAのAda Lovelaceと共にRDNA3も10月頃に登場するという情報から変わりがないようです。
また今回新たに出現した情報としてはミドルレンジ向けのGPUとなるNavi33 GPUを搭載するモデルから投入が開始されるとの事です。Radeon RX 6000シリーズやNVIDIA製グラフィックカードでは通常、ハイエンドモデルから新世代化が行われていく流れが主流でしたが、RDNA3搭載モデルでは今までとは少々異なる順番でグラフィックカードが投入されていく可能性が高いです。
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RDNA3についてはMCM機構が採用されるなど複雑なGPUとなりそうですが、しっかりと開発は進んでいるようです。テープアウトという事でNavi31のES品などが出回る事となりそうですが、どのような性能を持っているのか気になる所ですので、明らかになり次第こちらでは紹介していきます。
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