Intel Raptor Lake系CPUの返品率はAlder Lakeの約4倍に。故障は時間の問題?
IntelのRaptor Lake系CPUで徐々に動作が不安定になる不具合についてはIntelが調査した結果によるとCPUに不適切なマイクロコードがあり、その結果過大な電圧が流れてしまいCPUが恒久的に動作不安定に陥るとのことでした。そのため、2024年8月中旬に電圧が1.55Vを超えないようにするマイクロコードを配信する事が明らかにされていますが、この不具合の発生率は相当高いようで欧州大手のオンラインストアによると、このRaptor Lake系CPUの返品率は2021年に発売されたAlder Lakeに比べて3~4倍に達しているようです。
この返品率が異常に高いCPUはCore i9-13900K/KF/KS、Core i9-14900K/KF/KSとCore i7-13700K/KFとCore i7-14700K/KFの合計8モデルで、欧州大手のオンラインストアがまとめた情報によると第12世代Alder Lakeに対して、第13世代Raptor Lakeは返品率が4倍、第14世代Raptor Lake Refreshは3倍とのことです。
第13世代Raptor Lakeと第14世代Raptor Lake Refreshで返品率に差があるのは発売時期が違う事が要因で、ある期間(6か月間)だけ抽出した返品率は第13世代と第14世代の間で同じであったため時間の経過とともにこれらのCPUに関しては不具合が発生するものと考えられます。
なお、Intelではこの13世代Raptor Lakeと第14世代Raptor Lake Refreshでこれ以上不具合が発生しないように修正されたマイクロコードの配信を8月中旬に行いますが、Intel自身もこれで今後発生する不具合を防げる確証は持てていないようです。また、既に動作が不安定化したCPUに関してはマイクロコードのアップデートでは直らず交換が必要になるため、この返品率に関してはさらに上がってくることが予想され、ユーザーのみならずOEMや量販店などへもかなり大きな負担になることが予想されます。
IntelのRaptor Lake系CPUの不具合は一旦Intelが問題解決に向けて原因や対策を発表したものの、返品率が第13世代Raptor Lakeでかなり高く推移していたことから今回大事になる前から何かイレギュラーな事が起きている事ぐらいは分かっていたのかもしれません。実際にRedditなどを見ると2023年ぐらいからCore i9-13900Kなどで不具合が報告されはじめていますので何も察知できていなかったとは考えられにくいですので逃げ切れるとでも思ったのでしょうかね?
結局この問題を放置してそのままRaptor Lake Refreshを発売したことでIntel自身で被害を拡大させ、大ごとになってしまった上に、ユーザーからの信頼も大きく落としているので今回の一連の対応など含めるとRaptor LakeとRaptor Lake RefreshはIntel CPUの中で最大の黒歴史になる事は間違いないと言えそうです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
Intelカスタマーに言うのが筋なんだろうけど、購入店じゃなくても返品返金出来るのかな
返金して9000x3D買いたい
nVidiaは溶解問題逃げ切ったよな
どのみち殿様商売は糞だってことだ
かつての日本メーカーみたいなお客様第一主義なんてものはない