Intel Raptor Lake Refreshとして登場する一部モデルの動作クロックが判明。Core i9-14900kは最大6.0 GHzで動作
Intelでは2023年10月下旬をめどにデスクトップ向け第14世代CPUとなるRaptor Lake Refreshの発売を予定しています。このRaptor Lake Refreshは名前の通り、2022年に発売されたRaptor Lakeを改良したモデルで、DLVRと呼ばれる電圧レギュレーターをCPUに追加する事で消費電力と温度を低減させながら、動作クロックの向上が行える技術が有効化されると言われています。
今回はそんなRaptor Lake Refreshについて10月に発売されるKバリアントモデルの動作クロックに関する情報が台湾のBenchLifeによって明らかになりました。
BenchLifeがOEMなどから入手した情報によると、Raptor Lake Refreshとして10月に登場するCore i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14600Kの3モデルについて、動作クロックは先代モデルに比べて200 MHzの向上で設定される見込みであるとのことです。
モデル | Core i5-14600K | Core i7-14700K | Core i9-14900K |
P-Core | 6 | 8 | 8 |
E-Core | 8 | 12 | 16 |
TDP | 125W | 125W | 125W |
ベース動作クロック | 3.5 GHz | 3.4 GHz | 3.2 GHz |
P-Core 最大動作クロック(TVB時) | 非搭載 | 非搭載 | 6.0 GHz |
P-Core ターボクロック | 5.3 GHz | 5.6 GHz | 5.8 GHz |
E-Core ターボクロック | 4.0 GHz | 4.3 GHz | 4.4 GHz |
この設定によりCore i9-14900KについてはThermal Velocity Boost時の動作クロックは最大6.0 GHzに設定される計画で、Core i9-13900KS並みの動作クロックが実現されるようです。Raptor Lake Refreshから8P+12Eと言うコア構成として登場するCore i7-14700Kについても動作クロックは最大5.6 GHzに設定される計画で、先代モデルに対してE-Coreが4コア増えている事も相まってRaptor Lake Refreshモデルの中では先代モデルに対して最も性能が向上するモデルになると見られています。
ミドルレンジモデルとなるCore i5-14600Kについてはこちらも先代より200 MHz増の5.3 GHzに設定される予定となっていますが、コア構成については数日前に登場したリークで言われていた8P+8E構成ではなく6P+8E、つまり現行のCore i5-13600Kと同じ構成になると記載されています。
両者共にリーク情報であるため、どちらが正しいかは正式発表まで不明ですが、仮にコア構成が同じであればCore i5-14600Kについては先代に対して大きな性能向上は見込めないモデルとなりそうです。
Core i9-14900K/KF、Core i7-14700K/KF、Core i5-14600K/KFの合計6モデルは2023年10月17日から23日の間に発売されると言われており、2024年1月初旬にはCore i5-14400などエントリーモデルを中心に発売が計画されています。今回は上位モデルの動作クロックが向上するとのことでしたが、恐らく下位モデルについても先代モデルに対して違いを見せる必要があるため、コア構成の変更や最低でも100 MHz程度は引き上げられると見られています。
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