Intelの第14世代CPU『Raptor Lake Refresh』では消費電力が増加?ASRockの説明資料から判明。

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Intelのデスクトップ向けCPUでは2023年秋以降に現行の第13世代CPU『Raptor Lake-S』のリフレッシュ版を第14世代CPU『Raptor Lake Refresh』として投入する事が計画されていますが、どうやらこの『Raptor Lake Refresh』ではCPUのTDPについては現行最大150Wを超える可能性がある事がASRockの新マザーボードより明らかになりました。

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Intel 第14世代Raptor Lake Refreshでは消費電力が現行より更に増える可能性。

Intelではデスクトップ向けCPUには当初はMeteor Lakeを投入予定でしたが、何かしらの事情により投入計画はキャンセルとなり、代わりとして現行のRaptor Lake-Sをリフレッシュした『Raptor Lake Refresh』が第14世代CPUとして2023年秋頃に投入が行われると見られています。そんな、Raptor Lake Refreshについては基本的に現行のRaptor Lakeに対してDSVRなど省電力化技術などの投入による動作クロック向上と性能向上が行われると見られていましたが、どうやら消費電力に関しても上がる可能性があるようです。

このRaptor Lake Refreshの消費電力に関する話は、ASRockが新たに発表したZ790 Phantom Gamingで明らかになっています。このマザーボードはデスクトップ向けに初めてWi-Fi 7や5 GbE LANを搭載する他、電源供給面では20+1+1フェーズのVRMを備えるなどハイエンド向けモデルとなっています。ここまで見るとただのオーバークロッカー向けマザーボードの様に見えますが、このZ790 Phantom GamingのプレスリリースでASRockが興味深い事を明言しています。

ASRockは、新しいPHANTOM GAMINGラインアップを発表し、高級モデルZ790 Nova WiFi7を誇りに思っています。NOVAは、星爆発の眩しい光とエネルギーを象徴し、ゲーマーに強力なサポートを提供します。新しいマザーボードには、最新のWiFi7と5Gbps LANが搭載され、より消費電力が多い将来のCPUに対応します。

-ASRock

第14世代のRaptor Lake RefreshではRaptor LakeやAlder Lakeと同じLGA1700ソケットに対応しており、チップセットについてもRaptor Lake Refreshと登場する800シリーズの他に、700シリーズや600シリーズに対応しているため、今回ASRockが発表したZ790についても対応が行われます。

そんなZ790について『より消費電力が多い将来のCPUに対応します。』と明言されている事からRaptor Lake-Sシリーズで最も高い消費電力量を誇るCore i9-13900KSの150Wを超える可能性が出ているようです。なお、ライバルのAMDではハイエンドモデルのRyzen 9シリーズではTDPが170Wに設定されているため、170W程度まで向上させる可能性がありますが、Core i9-13900KSでは既にデフォルト状態で最大253Wの消費電力となるほか、オーバークロックなどをすると400Wを超えるような消費電力での動作も可能となっています。これが引き上げられるとなるとRaptor Lake Refreshではデフォルト状態でも最大300Wに迫るような設定となりますが、既にRaptor Lake Refreshでは6.2~6.5 GHzと言う動作クロックを視野に開発が行われているとも言われているため、今よりも消費電力が増えるのは自然な流れと言えそうです。こうなると、Raptor Lake Refreshについてはオーバークロックでは簡単に500Wを超えるような消費電力となり、コンシューマー向け製品としてはここ数年で最も消費電力が多いCPUとして記録に残るかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (5件)

  • これってハイエンドだけじゃなくてミドルレンジも消費電力上がるってことだよね
    i5-14600K?はポン付けでCPU Package Power 200W超えが拝めそう

  • う~ん。

    ミドルクラスでも水冷が標準になるのか?

    そんなの普及せんやろ。

  • B860チップセットだと低電圧化で冷やせないから尚更K付きはZ890チップ以外運用不可になりそ
    ポン付けでCPU更新出来るAM5か悩む時期だな…

  • 最新BIOSにするとマイクロコード変更から低電圧化出来るけど、ユーザーにとって不便が過ぎる
    現状でもポン付け初期設定だと13600K/1.4Vとか目玉飛び出ましたわw
    今はフルロードでも1.17vもあれば安定するのにとち狂ってるとしか言いようがない….

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