ASUSがIntel Raptor Lake系CPUの不具合解消を狙うマイクロコードを含んだベータ版BIOSをZ790向けにリリース。他社も近々リリース予定?
IntelのRaptor Lake系CPUではマイクロコードに不備があり、規定を上回る電圧がCPUに流れてしまい、動作が不安定になるなど故障に近い状態に陥ることが明らかになっています。これに対応するためにIntelは通常の保証期間に加えて、追加で2年間の保証期間を設けています。
そんなIntelのRaptor Lake系CPUですが、このマイクロコードの不備についてIntelは8月中旬をめどに新しいマイクロコードである『マイクロコード129』を各社マザーボードメーカーに配布するとしていましたが、当初の予定より早くアップデートが配布されたようで、ASUSはZ790マザーボード向けに規定以上の電圧が流れないように修正した『マイクロコード129』が含まれるベータ版BIOSをリリースしました。
このBIOSはベータ版であるため、明らかになっていない不具合を含んでいる可能性があるため、自己責任でのアップデートが求められます。ただし、IntelのRaptor Lake系CPUで見られていた不具合の新規発生を抑える『マイクロコード129』が含まれているため、特にCore i9-14900KやCore i9-13900Kなど高電圧に晒され、不具合が発生しやすいCPUを利用しているユーザーはリスクを覚悟の上でアップデートしても良いかもしれません。
このBIOSはASUS製のZ790マザーボード向けのみで配布されていますが、新しいマイクロコード129が既にASUSに渡っているため、Z690やB760、B660など他のモデルにも近々展開が予想されます。また、GIGABYTEやMSIなど他のマザーボードメーカーについても近いうちにこの新しいマイクロコードを含んだBIOSがリリースされるものと考えられます。
なお、このマイクロコードを含んだBIOSを適用することによるパフォーマンスへの影響は現時点では不明です。ただ、このBIOSがリリースされたことでレビューアーなどがパフォーマンスへの影響有無について調査すると見られるため、近い内にその影響結果などが明らかになると考えられます。
ROG MAXIMUS/STRIX/PROART/AYW Z790 Series Beta Bios 2503/1503 | ASUS ROG Forum
コメント
コメント一覧 (1件)
xだと電圧制限が緩和されててぬか喜びひてcpuが死亡したって人がいましたね
他社はbetaじゃないみたいですけど、
asusさんこれアップデートして大丈夫….?