Intel Raptor Lakeの不具合で集団訴訟に向けた調査がアメリカで開始。Intelは誠意ある対応を行っていると報告も

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Intel Raptor Lakeの不具合に関連してアメリカで集団訴訟に向けた調査が開始される。一方でIntel側の保証交換は柔軟に行っているという報告も

Intelのデスクトップ向け第13世代Raptor Lakeおよび第14世代Raptor Lake Refreshでは、マイクロコードの不具合により過大電圧が流れ、CPUが不可逆的に不安定化する問題が発生しています。Intelは8月中旬を目処にマイクロコードのアップデートを配信すると発表していますが、マイクロコードアップデート前に不具合が発生した場合は、ユーザーからの保証交換の問い合わせに応じるとしています。しかし、該当するCPUのリコールについては否定しており、ユーザーから批判を受けています。

この状況に対し、アメリカの法律事務所『Abington Cole+Ellery』は、集団訴訟を起こせるように調査を開始したことが明らかになりました。

Abington Cole+Elleryは、Raptor Lake系CPUで不具合が生じたユーザーを集め、集団訴訟に興味があるユーザーを募集しています。一定数の原告が集まれば、症状や保証交換の状況などを調査し、Intel側に落ち度があれば集団訴訟を起こす可能性があります。

アメリカでは、製品に不具合がある場合や詐欺的なマーケティングによって損失が生じた場合に、裁判が行われることが多いです(実際には法律事務所のビジネスの側面もあります)。過去には、AppleのiPhoneで故意に性能を下げていた問題で1人あたり$65、AMDのBulldozerアーキテクチャーでの誇大広告に対してCPUあたり$35の和解金が支払われています。今回のIntelの件も訴訟になれば、Intelが和解交渉に出て、一人あたり数十ドルの和解金が支払われると考えられます。

なお、Redditではこの集団訴訟の事前調査に関して、Intelが公式声明で発表した通り保証交換が行われているか質問がされていますが、現時点ではIntelはトラブルが発生したCPUの保証交換に対して誠意ある対応を示しているようで、保証交換の対応を巡ってイザコザが起きているような様子はあまりないようです。また、保証交換までの手順も良心的で、不具合の発生状況やCPUの写真とシリアル番号などを連絡すると保証交換の受け付けが進められるなど、保証交換を渋らせるような事もしていない事が明らかになっています。

ソース

Intel Processor Issues Class Action Lawsuit Investigation | Abington Cole + Ellery

https://abingtonlaw.com/class-action/consumer-protection/Intel-Processor-Issues-class-action-lawsuit.html

Intel Processor Issues Class Action Lawsuit Investigation 2024 | Reddit

https://www.reddit.com/r/intel/comments/1egs65k/intel_processor_issues_class_action_lawsuit/

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • Intelが電力無制限のベンチを公表しているにも関わらず、実際の製品はBIOSで電力制限をかけているので不当表示に当たると思います。
    これが車だったら、定格外のエンジン回転数で回してその馬力を掲載しているのと同じだからです。
    修理に出している間PCが使えないので、もう1個/台を買わないといけなくなるのも問題です。
    メーカーPCなら本体ごと送り返さないといけない。
    もう1台買おうにもお金が無いから買えない、という人も居るわけです。
    劣化が進んでいて保証が切れてすぐ壊れるのが嫌という人も居るでしょうからね。

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