Alder Lakeの次に登場が予定されている第13世代CoreとなるRaptor Lakeですが、そのラインアップとコア数など一部情報が出現しました。
Raptor Lake-Sの一部情報が出現
Intel Raptor Lakeは2022年中に登場が予定されているCPUですが、AdoredTVにてデスクトップ版となるRaptor Lake-Sのラインアップやアーキテクチャー、コア数などの情報が出現しました。
コア数は最大24コア、L3キャッシュも増量
AdoredTVが入手したリーク情報によると、Raptor Lakeでも現行のAlder LakeやRocket Lakeなどと同じく3つのTDPセグメントに分けられるとの事です。
最上位モデルにあたるCore i9ではP-Core 8とE-Core 16の合計24コアとなります。E-Coreの数がAlder Lakeの最大数である8コアに対して倍増しており、結果として合計24コアにまで増やされています。また、キャッシュ容量もAlder LakeのCore i9では30MBだったのに対してRaptor LakeではE-Coreが増えた分なのか36MBに増えています。
ハイエンドモデルであるCore i7に関しては、Alder LakeではP-Core 8、E-Core 4が最大構成だったのに対してRaptor LakeではP-Core 8、E-Core 8になっており、L3キャッシュも25MBから30MBに増えています。仕様的にはAlder LakeのCore i9とコア構成、キャッシュ含めて同じになっています。
ミドルレンジモデルであるCore i5に関しては、P-Core 6、E-Core 8の合計14コアでとキャッシュを21MBとP-Core 6、E-Core 4の合計10コアにキャッシュを21MB搭載したモデルの2種類が用意される見込みです。
前者はTDP125W,65W,35Wの全セグメントで用意されますが、後者は65Wおよび35Wセグメント限定のモデルになっています。
エントリーモデルに関してはAlder Lakeでは存在が確認されておらず出現するのか不明ですが、Raptor Lakeでは確実に用意されるようです。Core i3ではP-Core 4のみ備え、キャッシュを12MB搭載したモデルが予定されており、更なるエントリーモデルとしてPentium向けにP-Coreを2コア、キャッシュ6MBを備えたモデルも存在するようです。
Core系CPUはRaptor Coveに刷新。ターボ時は5.5GHz動作を目指す
Raptor Lakeのラインアップの他に、アーキテクチャーなどその他情報についてもAdoredTVでは語られています。まず、Raptor LakeではCore系CPUがAlder Lakeで採用されていたGolden CoveからRaptor Coveに変更されるとの事です。このRaptor CoveはGolden Coveの改良版にあたるとの事です。この改良によりAlder Lakeに対してIPCの改善や動作クロックの向上そして、L2キャッシュの増量が見込まれるとの事です。
特にL2キャッシュについてはIntelは差別化を図るべく”Game Cache”と言う名称を付けるとも言われています。L2キャッシュが増える事は確実でパフォーマンス面でも向上が期待できますが、Game Cacheと言う名称追加は恐らくAMDの3D V-Cacheに対してマーケティング上、見劣りしないようにする対策と思われます。
また動作クロックに関しては5.5GHzに達するとの事でシングルコア性能についてはダントツの性能を誇るようです。
メモリーに関しても語られており、Raptor Lakeでは最大5.6GHzのDDR5メモリーをサポートし、モバイル向けでは6.4GHzにまで達するLPDDR5に対応するとの事です。
Raptor LakeではE-Coreの最大数がAlder Lakeに比べて2倍に増えていますがこのE-Coreの性能が判明していないためこの倍増がどれほど性能にインパクトのある事なのか何も分かりません。ただ、少なくともRaptor LakeのE-CoreはAlder Lakeと同じGracemontアーキテクチャーでハイパースレッディングには非対応のままですのでE-Coreの性能が大きく変る事は無さそうに思えます。一方で、P-Core側はアーキテクチャーに改良が施される見込みで、L2キャッシュ容量の増加は気になる所です。Intelではマーケティング要素も大いに入っていそうですが、Game Cacheと呼ぶからには今までのIntel製CPUに比べれば大きく増えているのでしょうかね?
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