2020年夏ごろ、AMD製CPUの2020~2022年にかけてのロードマップの一部が消された状態で出現しましたが、今回その消されたロードマップの一部が出現しました。今回出現したのはZen4搭載のデスクトップ向けRyzenです。
パズルのようなロードマップが徐々に揃う
AMD Ryzen 7000 “Raphael” to feature 5nm Zen4 core and Navi2 graphics? – VideoCardz.com
AMDのCPUロードマップは2020年夏ごろから出現しました。その中には主に2021年に登場予定とされていたモバイル向けZen 3のCezanneとNavi2を採用したRembrandt、デスクトップ向けZen 3+のWarhol、謎のCPUであるVan Goghについて記載されていましたが、今回2022年頃登場予定であるデスクトップ向けZen4であるRaphaelがロードマップに出現しました。
— vegeta (@sepeuwmjh) April 4, 2021
5nm Zen4にNavi2グラフィックスを採用へ
今回出現したロードマップの一部は過去に出現したロードマップと完全に一致する画像となっていますので夏に出現した時と同じソースと考えられます。
このRaphelは2022年頃に登場が見込まれており、仕様面では5nmプロセスで製造され、アーキテクチャーはZen4でデスクトップ向けベースのCPUとしては初めて内蔵GPUが採用され、アーキテクチャーはNavi2シリーズになる事がスライドでは記載されています。このRaphelですが、世代としては現行のZen 3 Ryzen 5000の次の次に登場する見込みとなっています。
現行のRyzen 5000および次の登場するRyzen 6000シリーズ(Warhol)では内蔵GPUを選択する事はできませんが、Raphelでは初めて内蔵GPUを採用する事になります。これは、法人向けデスクトップPCではCPU内蔵GPUの有無は選定における重要な要素となっており、Intel CPUに対するディスアドバンテージを解消する狙いがあるようです。
また、Raphelからはソケットは現行のAM4からAM5に切り替わる見込みで、それに伴いPCIe 5.0やDDR5へのサポートがされる見込みとなっています。
登場時期はロードマップによれば2022年中に登場するとの事ですが、2022年の初頭、特にCES 2022にて発表がされるのではないかと見られています。
今まで出現した情報を整理したロードマップです。@Olrak
Rapahelの存在は噂される事はあり、5nm化やソケットの変更などは既定路線と言える変更です。ただ、今回この中にNavi2が入ったのは新しい情報だと思います。Raphaelに採用されるZen4アーキテクチャーはZen 3に対して大幅な性能アップがされる予定となっています。
5nm『Zen4』RyzenはIPC25%向上へ。性能は『Zen 3』より40%増し
一方で、IntelではRapahelが登場する前に10nmプロセスやbig.LITTLE構成、新Coreアーキテクチャーを採用するAlder Lakeをローンチする予定となっており、2021年末から2022年にかけてデスクトップ向けCPU市場は盛り上がりを見せそうです。
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