AMD Radeon RX 8000 下位GPU Navi 44 は小さいダイサイズに。コスパが大幅向上?
AMDは2025年1月から3月の間に、RDNA4アーキテクチャーに刷新された次世代グラフィックスカードのRadeon RX 8000シリーズを発表および発売する予定です。今回、このシリーズの中でエントリーからミドルレンジモデルに搭載される予定のNavi 44 GPUの荷物目録が登場し、グラフィックスカードのコストに影響するGPUパッケージのサイズなどが明らかになりました。
通関用データベースに登録されたNavi 44と見られる荷物目録の情報には、グラフィックスカードを製造するために必要なアルミ製治具の情報が記載されており、この中に「1137BGA(29X29)」という情報が含まれています。これにより、GPUパッケージの大まかなサイズが29mm x 29mmであることが明らかになりました。
現行のRDNA3アーキテクチャーを採用するRadeon RX 7000シリーズでは、Navi 33 GPUが最も小さなGPUダイを持つモデルですが、パッケージサイズは35mm x 35mmと比較的大きく、Navi 44では31%縮小されています。
ここで記載されている29mm x 29mmはGPUダイとそれを囲む金属製フレームも含まれるため、ダイサイズそのままのサイズを示しているわけではありません。しかし、RDNA4世代のGPUは全体的にダイサイズが縮小されるとの話があり、過去に登場したリークではNavi 44は130mm²で、Navi 33の204mm²から36%縮小されると言われています。そのため、今回の情報からGPUダイサイズの縮小はほぼ確実と言えます。
RDNA4アーキテクチャーではTSMCの4nmプロセスを活用するため、RDNA3に比べて製造プロセスによる大幅なコストアップはないと見られています。また、開発されるGPUもエントリーからアッパーミドルレンジに絞り込み、ダイサイズが縮小されていることから、Radeon RX 7000シリーズやNVIDIA製グラフィックスカードに比べて販売価格の低減によるコストパフォーマンス向上が期待されています。2025年1月開催のCES 2025で何かしらの発表があるのかなど、注目が集まります。
Everest | X (Twitter)
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