Navi32 GPUが近々登場へ。Radeon RX 7800M XTの3DMarkベンチマークが情報が出現
AMDでは2022年末にRDNA 3アーキテクチャー搭載GPUの中で最上位モデル向けとなるNavi31を搭載したグラフィックカードを発売し、2023年中頃からはメインストリーム向けモデルのNavi33 GPUを搭載したグラフィックカードを発売しています。そんなAMDではNav31とNavi33の間を埋めるNavi32 GPUの開発を進めており、今回このNavi32 GPUを搭載するノートPC向けグラフィックスカードとなるRadeon RX 7800M XTの3DMarkベンチマーク情報が出現しました。
今回登場したRadeon RX 7800M XTはハイエンドなゲーミングノートPC向けに搭載されるディスクリートグラフィックカードとなっており、Navi32 GPUを搭載したモデルとなっています。
このNavi32 GPUについては上位のNavi31 GPUと同じくGPUを搭載するGCD(Graphics Compute Die)とInfinity Cacheとメモリーコントローラーを搭載するMCD(Memory Cache Die)が分けられたチップレットデザインが採用されています。構成としてはGCD側には最大で64基のCompute Unitが搭載され、MCDは4つ搭載され、合計256-bitのバス幅と64MBのInfinity Cacheを搭載すると見られています。
今回のRadeon RX 7800M XTの具体的なスペックについては不明なものの、3DMark TimeSpyのGraphicsスコアは17842ptを記録しています。
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今回の記録はノートPC向けグラフィックスカードにはなっていますが、性能面ではデスクトップ向けのGeForce RTX 4070に対して2%劣るなど非常に近しいレベルを示しています。また、同社のデスクトップ向けハイエンドグラフィックスカードであるRadeon RX 6800 XTに対しても1%上回るスコアとなっており、性能は比較的高いと言えそうです。
今回登場しているのはノートPC向けという事でTDPも最大でも150W程度に制限されていると考えられます。そのため、200Wを超えるぐらいまで電力が使えるデスクトップ向けのRadeon RX 7800 XTについてはGeForce RTX 4070 Tiなど今回登場したRadeon RX 7800M XT以上の性能を発揮すると見られています。
なお、Navi31やNavi33についてはAMDは否定はしているもののリーク情報などでハードウェアに何かしらのバグが残されているとも言われています。実際に、Navi31もNavi33もワットパフォーマンスはあまり高いとは言えない状態にもなっています。一方で、Navi32やPhoenix APUについてはハードウェア関係のバグは解消されているとも言われています。そのため、今回登場したRadeon RX 7800M XTの性能が比較的高くなっているのはハードウェア的に何かしらの改善が施されている可能性がありそうです。
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